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  • 【1級土木施工管理技士】海岸・港湾を徹底攻略|堤防型式・ケーソン・浚渫のすべて

    【1級土木施工管理技士】海岸・港湾を徹底攻略|堤防型式・ケーソン・浚渫のすべて

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    1級土木施工管理技士 第一次検定対策

    「海岸・港湾」を徹底攻略!
    堤防型式・ケーソン・浚渫のすべて

    最終更新: 2026.07.08 | 分野: 専門土木

    海岸・港湾は専門土木で各1〜2問ずつ「堤防3型式」「離岸堤と突堤の向き」「ケーソン据付の手順」の3つを図で覚えるのが最短ルートです。

    1海岸堤防の型式と消波工

    海岸堤防の構造
    図1 海岸堤防の概略 ― 波返工・天端/表法/裏法被覆工・根固工・基礎工・止水工
    • 傾斜型: 比較的軟弱な地盤にも適し、波の反射が少ない。用地は広く必要。
    • 直立型: 堅固な地盤向き。用地が狭くて済むが反射波が大きい。
    • 混成型: 両者の中間で、水深の深い場所に適する。
    • 消波工: 異形ブロック(テトラポッド等)を堤防前面に積み、波の力を弱める。乱積みは施工しやすく、据えつけ後にかみ合いがよくなる。層積みは整然と据えるが手間がかかる。
    • 堤防の表法被覆工は波に対する強度、裏法被覆工は越波した水への備え。根固工は基礎前面の洗掘防止(河川護岸と同じ発想)。

    2離岸堤と突堤 ― 「向き」で覚える

    離岸堤と突堤の平面配置
    図2 離岸堤は汀線と「平行」、突堤は「直角」
    • 離岸堤: 汀線(海と陸の境)から離して平行に設置。波を弱めて背後に砂をため(トンボロ)、侵食を防ぐ。
    • 突堤: 汀線から直角方向に突き出して設置し、沿岸方向に移動する漂砂を制御する。複数を群として配置することが多い。
    • 侵食対策の施工順序: 侵食が進む下手(しもて)側から着手するのが原則(上手から造ると下手の侵食が進むため)。
    「離岸堤は汀線に直角に設置する」→ ✕(平行)「突堤は汀線に平行に設置する」→ ✕(直角)。向きの入れ替えだけで毎年1問つくれる鉄板ネタ。

    3ケーソン式防波堤の施工

    ケーソン式防波堤の施工手順
    図3 ケーソンの手順 ― 均し→曳航・据付→均等注水→即中詰め→蓋
    • ケーソンは鉄筋コンクリート製の大きな箱。製作ヤードで造り、海に浮かべて曳航する。
    • 基礎捨石は投入後に均し(本均し)を行い、据付け面を平らに。
    • 据付けは波の静穏な時期を選び、注水は各隔室へ均等に(左右対称に・一気に沈めない)行う。
    • 据え付けたらただちに中詰め材を投入して安定させ、蓋コンクリート・上部工へ進む。
    「注水は一つの隔室から順に満たす」→ ✕(均等・対称に)「中詰めは全ケーソン据付け後にまとめて」→ ✕(据付け後ただちに)

    4浚渫(しゅんせつ)

    浚渫
    航路や泊地の海底の土砂を掘って水深を確保する工事。
    ポンプ浚渫船/グラブ浚渫船
    ポンプ船=大量の軟泥を連続処理(広い区域向き)グラブ船=つかんで掘る。狭い場所・構造物近く・硬めの土もOK
    • 浚渫では計画水深を確実に確保するため余掘りを見込む。
    • グラブ浚渫の出来形確認測量は、音響測深機等により行う。

    5頻出ひっかけ総まとめ+一問一答

    ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
    直立型堤防は軟弱地盤に適する堅固な地盤(軟弱は傾斜型)
    離岸堤は汀線に直角に設置平行(直角は突堤)
    ケーソンの注水は片側から順に行う均等・左右対称
    中詰めは後日まとめて投入据付け後ただちに
    グラブ船は広域の軟泥の大量処理向きそれはポンプ船(グラブは狭所・硬土)

    章末チェック ― 一問一答8問(○×)

    1. 傾斜型堤防は、比較的軟弱な地盤にも適用できる。
      答: ○
    2. 混成型堤防は、水深の深い場所に適している。
      答: ○
    3. 消波工の異形ブロックの乱積みは、据付け後にかみ合いがよくなる。
      答: ○
    4. 離岸堤は、汀線にほぼ平行に、汀線から離して設置する。
      答: ○
    5. 突堤は、沿岸方向の漂砂を制御するため汀線に平行に設ける。
      答: 直角に突き出す。
    6. ケーソンの据付けは、波の静穏なときを選んで行う。
      答: ○
    7. ケーソンへの注水は、各隔室に均等に行う。
      答: ○
    8. ポンプ浚渫船は、狭い場所や構造物際の浚渫に最も適する。
      答: ― 狭所はグラブ船

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  • 【1級土木施工管理技士】ダム・トンネルを徹底攻略|RCD・NATM・支保工のすべて

    【1級土木施工管理技士】ダム・トンネルを徹底攻略|RCD・NATM・支保工のすべて

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    1級土木施工管理技士 第一次検定対策

    「ダム・トンネル」を徹底攻略!
    RCD・NATM・支保工のすべて

    最終更新: 2026.07.08 | 分野: 専門土木

    ダム・トンネルは専門土木で各1〜2問ずつの定番分野。ダムは「転流工→基礎処理→RCD」の流れ、トンネルは「NATMの支保3点セット」を押さえれば得点できます。

    1ダムの施工 ― 転流工と基礎処理(グラウチング)

    転流工(てんりゅうこう)
    ダム本体を乾いた状態で施工するため、河川の流れを仮排水路(トンネル等)へ切り替える工事。日本では仮排水トンネル方式が多い。
    グラウチング
    基礎岩盤の割れ目にセメントミルクを注入して改良する工事。コンソリデーショングラウチング=基礎全体の弱部の補強・遮水性改良カーテングラウチング=堤体上流側に遮水のカーテンをつくる
    • 基礎掘削はベンチカット工法が一般的。仕上げ面近く(粗掘削の後)は発破を控えて岩盤を傷めないように施工する。
    • 基礎面の湧水・浮石・粘土は清掃(岩盤清掃)してからコンクリートを打つ。
    「カーテングラウチングは基礎全体の弱部補強が目的」→ ✕(遮水カーテン。全体補強はコンソリデーション)。グラウチング2種の目的の入れ替えが定番。

    2RCD工法 ― 面状工法の代表

    RCD工法の要点
    図1 RCD工法 ― 超硬練り+ブルドーザ敷均し+振動ローラ転圧
    • RCD工法は重力式コンクリートダムの合理化施工法。単位水量の少ない超硬練りコンクリートを、ブルドーザで薄層に敷き均し、振動ローラで締め固める「面状工法」。
    • 大量急速施工が可能で、水和熱が小さく温度ひび割れに有利。
    • リフト間の水平打継面はグリーンカット(レイタンス除去)を行い、モルタルを敷いてから次リフトを打つ。
    「RCD=ブルドーザ+振動ローラ」。「内部振動機で締め固める」ときたら✕(それは従来の柱状工法)。

    3山岳トンネル(NATM) ― 支保の3点セット

    NATMの支保構造
    図2 NATMの支保 ― 吹付けコンクリート・ロックボルト・鋼製支保工+覆工
    NATM(ナトム)
    地山自身が持つ支える力を活かすトンネル工法。掘削後すみやかに支保工を施し、計測(A計測・B計測)で地山の挙動を確認しながら掘り進める。
    支保の3点セット
    吹付けコンクリート(地山の凹凸を埋めて平滑に・早期に地山を保持)ロックボルト(地山を締め付けて一体化)鋼製支保工(吹付けと併用し早期に支保効果)
    覆工(ふっこう)
    支保の内側に打つ仕上げのコンクリート。地山が安定した後に、防水シートを挟んで打設する。
    「吹付けコンクリートは地山の凹凸を残すように吹き付ける」→ ✕(凹凸を埋めて平滑に)「ロックボルトは崩れた土砂を受け止める柵」→ ✕(地山内部に定着させ締め付ける)

    4掘削方式と施工の安全

    トンネル掘削方式の比較
    図3 掘削方式 ― 全断面・ベンチカット・導坑先進
    • 全断面工法: 小断面・安定地山向き。ベンチカット工法: 上半・下半に分けて掘る最も一般的な方式。導坑先進工法: 地山不良時に小断面の導坑で先行確認。
    • 発破後は浮石(こそく)処理とずり出しを行い、切羽付近への立入りを制限(肌落ち災害防止)。
    • 坑内では換気・照明・粉じん対策を実施。可燃性ガスの恐れがある場合は測定と火気管理。

    5頻出ひっかけ総まとめ+一問一答

    ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
    カーテングラウチングは基礎全体の補強遮水カーテン(補強はコンソリデーション)
    RCDは内部振動機で締め固める振動ローラ(面状工法)
    RCDは単位水量の多い軟らかい配合超硬練り(水少)
    吹付けは凹凸を残して付着をよくする凹凸を埋めて平滑に
    覆工は掘削直後ただちに打設する地山安定後に打設

    章末チェック ― 一問一答8問(○×)

    1. 転流工は、ダム本体工事を乾燥状態で行うため河流を切り替える工事である。
      答: ○
    2. カーテングラウチングは、堤体上流側に遮水性のカーテンを形成する。
      答: ○
    3. RCD工法では、超硬練りコンクリートをブルドーザで敷き均し振動ローラで締め固める。
      答: ○
    4. RCDのリフト打継面は、グリーンカットを行わずそのまま打ち継ぐ。
      答: ― グリーンカットでレイタンス除去
    5. NATMは、地山自身の保持力を活用する工法である。
      答: ○
    6. 吹付けコンクリートは、地山の凹凸を埋めるように施工する。
      答: ○
    7. ロックボルトは、地山を締め付けて一体化させる支保部材である。
      答: ○
    8. ベンチカット工法は、断面を上半・下半に分けて掘削する方式である。
      答: ○

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  • 【1級土木施工管理技士】道路・舗装を徹底攻略|路盤・コート・転圧温度のすべて

    【1級土木施工管理技士】道路・舗装を徹底攻略|路盤・コート・転圧温度のすべて

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    1級土木施工管理技士 第一次検定対策

    「道路・舗装」を徹底攻略!
    路盤・コート・転圧温度のすべて

    最終更新: 2026.07.08 | 分野: 専門土木

    道路・舗装は専門土木で毎年4問前後と出題数が多い分野。「2つのコートの役割」「敷均し・転圧の温度と順序」「路盤の工法」が3本柱で、いずれも数字と役割の暗記で対応できます。

    1舗装の構成とプライム/タックコート

    アスファルト舗装の構成と2つのコート
    図1 舗装の構成 ― プライムは路盤の上、タックは基層の上
    プライムコートとタックコートの違い
    図2 2つのコートの対照表 ― 役割の入れ替えが最頻出
    • プライムコート: 路盤の仕上げ面に散布。路盤の保護・水の浸透防止・上の層とのなじみをよくする。
    • タックコート: 基層の上(表層との間)に散布層と層の付着(接着)が役割。
    「タックコートは路盤の上に散布する」→ ✕(それはプライム)「プライム=下地(路盤)、タック=接着(層間)」。カタカナの音で「タック=くっつく(接着)」と覚えると混ざりません。

    2路床・路盤の施工

    • 路床: 舗装を支える約1mの土の部分。敷均し25〜30cm以下・仕上り20cm以下(土工の数字)。支持力はCBR試験・プルーフローリング(荷重車を走らせてたわみを確認)でチェック。
    • 下層路盤: 現地材料を活用しやすい。クラッシャラン(粒状路盤)・セメント安定処理・石灰安定処理。1層仕上り厚20cm以下が目安。
    • 上層路盤: 品質の高い工法。粒度調整砕石・セメント/石灰安定処理・瀝青安定処理。1層仕上り厚15cm以下(粒調)が目安。
    • 路盤の締固めは最適含水比付近で行い、降雨後の高含水比時は施工を避ける。
    「下層=クラッシャラン、上層=粒度調整」の対応と、プルーフローリング=路床・路盤のたわみ確認はそのまま出ます。

    3アスファルト混合物の施工 ― 温度と転圧順序

    アスファルト混合物の締固め順序と温度
    図3 転圧の順序 ― 継目→初転圧(ロードローラ)→二次→仕上げ
    • 敷均しはアスファルトフィニッシャで行い、敷均し時の温度は110℃を下回らないようにする。
    • 転圧順序: ①継目転圧 → ②初転圧(ロードローラ・110〜140℃) → ③二次転圧(タイヤローラ又は振動ローラ) → ④仕上げ転圧(ローラマーク消し)
    • ローラは駆動輪を先(フィニッシャ側)に向けてゆっくり転圧。急停止・急旋回は変形のもと。
    • 交通開放は舗装表面温度が50℃以下になってから(初期のわだち掘れ防止)。
    • 寒冷期や風が強い日は温度低下が速いため、敷均し後すみやかに転圧する。
    温度の数字替え: 「敷均しは90℃以上あればよい」✕(110℃)「70℃以下で交通開放」✕(50℃以下)。順序替え: 「初転圧はタイヤローラ」✕(ロードローラ)

    4継目と補修

    • 継目(ジョイント)は密度が小さくなりやすい弱点。上・下層の継目は同じ位置に重ねない
    • 横継目は平坦性に影響するため、既設側にすりつけて丁寧に締め固める。ホットジョイントでは同時施工でなじませる。
    • 補修: わだち掘れ→切削オーバーレイ等/ひび割れ→シール材注入・打換え。流動によるわだちはアスファルト、摩耗によるものは表層の劣化が主因。

    5頻出ひっかけ総まとめ+一問一答

    ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
    タックコートは路盤上に散布路盤上はプライムコート
    プライムコートは基層と表層を接着接着はタックコート
    敷均し温度は90℃を下回らない110℃を下回らない
    初転圧はタイヤローラで行うロードローラ(110〜140℃)
    交通開放は70℃以下で行う50℃以下
    上下層の継目は同位置に揃える重ねない(ずらす)

    章末チェック ― 一問一答8問(○×)

    1. プライムコートは、路盤の仕上げ面に散布して路盤を保護し、上層とのなじみをよくする。
      答: ○
    2. タックコートは、基層と表層の付着をよくするために散布する。
      答: ○
    3. アスファルト混合物の敷均し時の温度は、110℃を下回らないようにする。
      答: ○
    4. 初転圧は、タイヤローラを用いて140〜160℃で行う。
      答: ロードローラ・110〜140℃
    5. 仕上げ転圧は、ローラマークを消すために行う。
      答: ○
    6. 交通開放は、舗装表面温度がおおむね50℃以下となってから行う。
      答: ○
    7. 上層と下層の継目の位置は、施工しやすいよう同一箇所に揃える。
      答: 重ねない
    8. プルーフローリングは、路床・路盤のたわみ(不良箇所)を確認する方法である。
      答: ○

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  • 【1級土木施工管理技士】河川・砂防を徹底攻略|堤防・護岸・砂防えん堤のすべて

    【1級土木施工管理技士】河川・砂防を徹底攻略|堤防・護岸・砂防えん堤のすべて

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    「河川・砂防」を徹底攻略!
    堤防・護岸・砂防えん堤のすべて

    最終更新: 2026.07.08 | 分野: 専門土木

    河川・砂防は専門土木で毎年3問前後。出題は「堤防の施工」「護岸の構造(3点セット)」「砂防えん堤の構造と施工順序」にほぼ集中しています。図の名称と数字を押さえれば安定して取れる分野です。

    1河川堤防の施工 ― 名称と築堤のルール

    河川堤防の断面名称
    図1 堤防の断面 ― 川側が「表」、住宅側が「裏」
    表法面・裏法面(おもてのりめん・うらのりめん)
    川の水が当たる側が「表」、守る側(住宅側)が「裏」。天端(てんば)は堤防の頂部。
    腹付け・かさ上げ
    既設堤防を太らせるのが腹付け(原則裏法面側に行う)、高くするのがかさ上げ。旧堤との接合面には段切りを設けてかみ合わせる。
    • 築堤材料は透水性が低く、せん断強度が大きく、圧縮性の小さい土が望ましい(盛土材料と同じ発想)。
    • 締固めは薄層(仕上り30cm程度以下)でまき出し、堤体全体を均等に締め固める。
    • 施工中の堤体には横断方向に排水勾配を設け、雨水を溜めない。
    • 樋門(ひもん)など構造物との接続部は小型機械で入念に締固め(ゆるみ・水みちが弱点)。
    「腹付けは表法面側に行うのが原則」→ ✕(裏法面側)「旧堤との接合面は平滑に仕上げる」→ ✕(段切りでかみ合わせる)

    2護岸 ― 「法覆工・基礎工・根固工」の3点セット

    護岸の構造
    図2 護岸の構造 ― 天端工・法覆工(背面に裏込め材)・基礎・根固工
    部位役割要点
    法覆工(のりおおいこう)法面を被覆し流水から守るコンクリートブロック張り・法枠など
    基礎工法覆工を支える土台天端は洗掘を考慮し計画河床より深く(埋戻す)
    根固工(ねがためこう)基礎前面の河床の洗掘を防止異形ブロック等。基礎工とは絶縁し(一体化させず)、変形に追随できる構造
    • 低水護岸の天端工・天端保護工は、洪水が越流した際の裏側からの侵食を防ぐ。
    • すり付け工は護岸の上下流端に設け、河岸との間の侵食を防ぐ。
    「根固工は基礎工と一体構造とする」→ ✕(絶縁して変形に追随させる)「基礎工天端は計画河床と同じ高さ」→ ✕(洗掘を考慮して深く)

    3砂防えん堤 ― 構造名称と施工順序

    構造図(水通し・袖・水叩き・副えん堤の配置)は国土交通省の公開資料が分かりやすい → 「砂防堰堤の働き」(国土交通省・PDF)「砂防堰堤のはたらき」(北陸地方整備局 黒部河川事務所)。根入れは岩盤で1m以上・砂礫層で2m以上
    水通し(みずとおし)
    えん堤中央の越流部。流量を安全に流せる断面(台形)とする。
    袖(そで)
    えん堤の両端部。洪水が乗り越えないよう両岸に向かって上り勾配とし、堅固な地山に嵌入させる。
    前庭保護工(水叩き・副えん堤)
    本えん堤を越えた水が下流の河床を洗掘するのを防ぐ設備。水叩き(コンクリート床)と副えん堤で構成。
    • 基礎の根入れ: 岩盤で1m以上、砂礫地盤で2m以上
    • 施工順序: 本えん堤の基礎部 → 副えん堤 → 側壁・水叩き → 本えん堤の上部(下流の保護を先につくってから本体を仕上げる)。
    • 砂防えん堤は原則岩盤に施工するのが望ましい。渓流保全では床固工・帯工で河床の低下を防ぐ。
    「本えん堤を完成させてから副えん堤をつくる」→ ✕(基礎→副えん堤・水叩き→本体上部の順)「袖は水平につくる」→ ✕(両岸へ上り勾配)。根入れ「岩盤2m・砂礫1m」の数字入れ替えにも注意(正: 岩1m・砂礫2m)。

    4頻出ひっかけ総まとめ+一問一答

    ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
    腹付けは表法面側に行う裏法面側が原則
    旧堤接合面は平滑に仕上げる段切りでかみ合わせ
    根固工は基礎工と一体化する絶縁し変形に追随
    基礎工天端は計画河床と同高洗掘考慮でより深く
    砂防えん堤の根入れは岩盤2m・砂礫1m岩盤1m・砂礫2m
    本えん堤完成後に副えん堤を施工基礎→副えん堤・水叩き→本体上部

    章末チェック ― 一問一答8問(○×)

    1. 堤防の締固めは、仕上り厚30cm程度以下の薄層で行う。
      答: ○
    2. 既設堤防への腹付けは、原則として裏法面側に行う。
      答: ○
    3. 築堤材料は、透水性の高い砂質土が最も望ましい。
      答: ― 透水性は低いものが望ましい。
    4. 護岸の根固工は、基礎工前面の河床の洗掘を防止する。
      答: ○
    5. 根固工は、基礎工と一体構造として強固に固定する。
      答: ― 絶縁して変形に追随。
    6. 砂防えん堤の袖は、両岸に向かって上り勾配とする。
      答: ○
    7. 砂防えん堤の基礎の根入れは、砂礫地盤で2m以上とする。
      答: ○ ― 岩盤は1m以上。
    8. 前庭保護工は、えん堤上流側の堆砂を安定させる設備である。
      答: 下流側の洗掘防止

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  • 【1級土木施工管理技士】構造物を徹底攻略|高力ボルト・溶接・劣化機構のすべて

    【1級土木施工管理技士】構造物を徹底攻略|高力ボルト・溶接・劣化機構のすべて

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    「構造物」を徹底攻略!
    高力ボルト・溶接・鋼橋架設・劣化機構のすべて

    最終更新: 2026.07.08 | 分野: 専門土木

    構造物(鋼構造・コンクリート構造)は専門土木の中心分野で毎年3〜4問。出題は「高力ボルト」「溶接」「架設工法」「コンクリートの劣化機構」の4テーマでほぼ固定です。すべて組合せ問題なので、対応表の暗記で得点できます。

    1高力ボルト接合 ― 締付けの順序と検査

    鋼部材の接合は高力(こうりょく)ボルト接合が主流。ボルトを強く締め付けて部材同士を密着させ、接合面の摩擦力で力を伝える「摩擦接合」が基本です。

    高力ボルト摩擦接合の要点
    図1 高力ボルトの要点 ― 中央から外へ・摩擦面は赤錆状態
    • 締付けはボルト群の中央から外側へ向かって行う(密着を外へ逃がすため)。
    • 締付け方法: トルク法(トルクレンチで管理)・ナット回転法(回転角で管理)・トルシア形(ピンテールの破断で管理)
    • 摩擦面は黒皮(ミルスケール)を除去して赤錆状態とし、所要のすべり係数を確保。塗装・油・泥は厳禁
    • 締付け後は共回り・軸力・ボルト余長などを検査。ナットとボルトが一緒に回る「共回り」は締付け不良。
    • 溶接と高力ボルトを併用する継手では、高力ボルトを先に締め付けてから溶接するのが原則。
    「外側から中央へ締め付ける」→ ✕(中央から外)「摩擦面は防錆のため塗装しておく」→ ✕(赤錆状態)「併用継手は溶接後にボルトを締める」→ ✕(ボルトが先)。3点とも毎年級のド定番。

    2溶接 ― 欠陥の名前と対策

    溶接欠陥の代表例
    図2 溶接欠陥の見分け方 ― ブローホール(気孔)・アンダーカット(えぐれ)・オーバーラップ(かぶさり)
    開先(かいさき)溶接(突合せ溶接)・すみ肉溶接
    部材の端を加工(開先)して断面全体を溶かし込むのが開先溶接、直角に重ねた隅を三角形に溶接するのがすみ肉溶接
    アンダーカット/ブローホール/オーバーラップ
    アンダーカット=止端に沿ってえぐれた溝。ブローホール=溶接金属内の気孔(ガスの巣)。オーバーラップ=溶けずに母材に重なった部分。いずれも強度低下の原因で、外観検査・非破壊検査(放射線・超音波)で確認する。
    • 溶接は雨天・強風時は原則中止(または防護)。気温が低いときは予熱して低温割れを防ぐ。
    • 溶接面の水分・錆・塗料・油は除去してから溶接する。
    • エンドタブ: 溶接の始端・終端は欠陥が出やすいのでエンドタブを取り付けて本体外で始終端を処理し、後で切断する。

    3鋼橋の架設工法 ― 現場条件との組合せ

    架設工法方法適する条件
    ベント式桁下に仮支柱(ベント)を立てて架設桁下が使える平坦地・最も一般的
    片持ち式架設済み桁の上から張り出して組立て深い谷・流水部(ベントが立てられない)
    ケーブルエレクションケーブルで部材を吊って組立て深い渓谷(桁下がまったく使えない)
    送出し(手延べ)式隣接地で組み立てて送り出す河川・道路・鉄道の上(桁下に入れない)
    一括架設(大型クレーン・台船)地組みした桁を一括で架設海上・河川部、短時間施工
    覚え方は「桁下が使えるか?」の一点。使える=ベント式、使えない=片持ち・ケーブル・送出し。「市街地の跨線橋にベント式」のような不適組合せを選ばせる問題が定番。

    4コンクリート構造物の劣化機構

    コンクリートの劣化機構と対策
    図3 劣化機構×対策 ― 中性化・塩害・ASR・凍害の4大機構
    劣化機構原因・現象主な対策
    中性化CO₂でコンクリートのアルカリ性が低下→鉄筋が腐食かぶりを厚く・W/C小さく密実に
    塩害塩化物イオンが鉄筋の不動態被膜を破壊→腐食・ひび割れ塩化物総量規制(0.3kg/m³)・かぶり・表面被覆
    アルカリシリカ反応(ASR)反応性骨材がアルカリと反応して膨張→亀甲状ひび割れアルカリ量規制・高炉/フライアッシュセメント・非反応性骨材
    凍害水の凍結融解の繰返しでスケーリング・ひび割れAE剤で微細気泡・W/C小さく
    疲労繰返し荷重(床版など)床版厚・鋼板接着等の補強
    「ASR対策に早強セメント」→ ✕(高炉・フライアッシュ等の混合セメント)「凍害対策に単位水量を増やす」→ ✕(AE剤+W/C小)。機構と対策の入れ替えが全パターン出ます。

    5頻出ひっかけ総まとめ+一問一答

    ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
    高力ボルトは外側から中央へ締める中央から外側へ
    摩擦面は塗装して保護する黒皮除去・赤錆状態
    併用継手は溶接後にボルト締付けボルトが先、溶接が後
    アンダーカットは溶接内部の気孔気孔はブローホール(アンダーカットは止端のえぐれ)
    深い渓谷にはベント式が適するケーブルエレクション・片持ち式
    中性化は骨材の膨張による劣化骨材膨張はASR(中性化はCO₂)

    章末チェック ― 一問一答8問(○×)

    1. 高力ボルトの締付けは、ボルト群の中央から外側に向かって行う。
      答: ○
    2. 高力ボルト摩擦接合の接合面は、黒皮のままとするのがよい。
      答: ― 黒皮除去・赤錆状態。
    3. ナット回転法では、ナットの回転量で締付けを管理する。
      答: ○
    4. 溶接の始端・終端にはエンドタブを用いる。
      答: ○ ― 欠陥を本体の外へ。
    5. ブローホールとは、溶接止端に沿って母材が掘られた溝である。
      答: ― それはアンダーカット。
    6. 桁下空間が使用できない場合、送出し式やケーブルエレクションが適する。
      答: ○
    7. アルカリシリカ反応の抑制には、高炉セメントB種の使用が有効である。
      答: ○
    8. 凍害対策には、単位水量を多くしてワーカビリティーを高めるのがよい。
      答: ― AE剤+W/C小。

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  • 【1級土木施工管理技士】基礎工を徹底攻略|既製杭・場所打ち杭・土留めのすべて

    【1級土木施工管理技士】基礎工を徹底攻略|既製杭・場所打ち杭・土留めのすべて

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    1級土木施工管理技士 第一次検定対策

    「基礎工」を徹底攻略!
    既製杭・場所打ち杭・土留めのすべて

    最終更新: 2026.07.08 | 分野: 土木一般

    基礎工は、第一次検定の「土木一般」で毎年2〜3問出題される分野。攻略のカギはただ1つ、「工法名と特徴(特に孔壁の守り方)の組合せ」です。細かい寸法よりも「どの工法が・何で孔壁を守り・何が長所短所か」の対応表が問われ続けています。

    1既製杭 ― 打込み工法と埋込み工法

    既製杭(きせいぐい)は、工場でつくった杭(鋼管杭・PHC杭など)を現場で地中に沈める基礎。沈め方は大きく「たたき込む(打込み)」か「掘って据える(埋込み)」の2系統です。

    既製杭の施工法(打込みと埋込み)
    図1 既製杭の2系統 ― 打込みは支持力確認しやすいが騒音大、埋込みは低公害
    • 打込み工法(打撃・バイブロハンマ): 支持力の確認がしやすい(打止め管理)が、騒音・振動が大きく市街地では制約
    • 中掘り杭工法: 杭の中空部にオーガを入れ、先端の地盤を掘りながら杭を沈める。低騒音・低振動。先端処理は最終打撃/セメントミルク噴出攪拌/コンクリート打設の3方式。
    • プレボーリング工法: 先に掘った孔に根固め液等を注入し杭を建て込む。
    中掘り杭で「杭先端より先行して大きく掘る(先掘り)」「必要以上の拡大掘り」→ ✕(支持力低下のため原則行わない)。「中掘り工法は打撃工法より騒音が大きい」→✕(逆)

    2杭の打込み順序と施工ルール

    群杭の打込み順序
    図2 群杭は「中央から外側へ」― 締固め効果で後の杭が入らなくなるのを防ぐ
    • 群杭(多数の杭)は中央部の杭から外側へ向かって打つ。先に外周を打つと、地盤が締まって中の杭が打ち込めなくなる。
    • 一群の杭は連続して(中断せず)打ち込む ― 時間を空けると地盤が締まって打込み困難になる。
    • 打撃工法では杭頭の損傷を防ぐためクッション材を用い、打込み中は杭の鉛直度(傾き)を常に確認する。
    • 打止めは、1打あたりの貫入量やリバウンド量で支持力を確認して決める。

    3場所打ち杭 ― 4工法を「孔壁の守り方」で覚える

    場所打ち杭(ばしょうちぐい)は、現場で孔を掘り、鉄筋かごを入れてコンクリートを打つ大口径の杭。掘った孔の壁が崩れないように何で守るか ― これが4工法の違いのすべてです。

    場所打ち杭の4工法比較
    図3 場所打ち杭4工法 ― 「孔壁の守り方」の対応が毎年出る
    工法掘削孔壁保護キーワード
    オールケーシングハンマグラブケーシングチューブ(鋼管)孔壁崩壊の心配が最も少ない
    アースドリル回転バケット安定液(ベントナイト)機動性が高い・市街地向き
    リバースサーキュレーション回転ビット自然泥水(スタンドパイプ内の水位を地下水位+2m以上)泥水を逆循環で排土
    深礎(しんそ)人力・機械掘削ライナープレート等の土留材直接支持層を確認できる
    組合せ入れ替えが最頻出: 「アースドリル工法はケーシングで孔壁を保護する」→ ✕(安定液)「リバース工法は安定液を使用する」→ ✕(自然泥水・水頭差2m)「オール=鋼管」「アース=安定液」「リバース=泥水2m」「深礎=土留材」と呪文で暗記!

    4スライム処理と水中コンクリート(トレミー管)

    スライム
    掘削中に孔の底に沈殿した土砂やくずの堆積物。杭の先端支持力を直接損なうため、コンクリート打設前に必ず除去(スライム処理)する(一次処理: 掘削直後/二次処理: 鉄筋かご建込み後)。
    トレミー管
    水中(泥水中)にコンクリートを打つための縦管。管の先端を常にコンクリート中に2m以上挿入したまま連続して打ち込み、水と混ざるのを防ぐ。
    「トレミー管の先端はコンクリート面より上に保つ」→ ✕(コンクリート中に2m以上挿入)。上に出すと水と混ざって品質が台無しに。「スライムは少量なら残してよい」→✕(除去が原則)

    5直接基礎

    直接基礎は、良質な支持層が浅い位置にある場合に、フーチング(基礎版)で直接荷重を伝える基礎です。

    • 支持層の目安: 砂質土でN値30以上、粘性土でN値20以上程度の良質な層。
    • 基礎底面は支持層に密着させ、滑動抵抗を確保する(底面を粗にする・突起を設けるなど)。
    • 基礎底面下の乱した地盤・緩んだ地盤は良質材で置き換えるか締め固める。岩盤では均しコンクリートで密着。

    6土留めの掘削底面破壊 ― ヒービングとボイリング

    土留め(山留め)をして深く掘ると、掘削底面から地盤が破壊することがあります。「どの地盤で・何が起きるか」の組合せが頻出です。

    ヒービングの模式図
    図4 ヒービング ― 軟らかい粘性土で、背面の土が回り込み底面が盛り上がる
    ボイリングの模式図
    図5 ボイリング ― 砂質土+地下水。水頭差による上向きの流れで砂が沸き立つ
    盤ぶくれの模式図
    図6 盤ぶくれ ― 難透水層の下の被圧水圧で掘削底面が持ち上がる
    現象起きる地盤メカニズム主な対策
    ヒービング軟らかい粘性土背面の土の重さで底面が盛り上がる根入れを深く、地盤改良、背面荷重の低減
    ボイリング地下水位の高い砂質土上向きの浸透流で砂が沸き立つ根入れを深く、地下水位低下、止水
    盤ぶくれ難透水層の下に被圧帯水層被圧水圧で底面が持ち上がるディープウェル等で減圧
    「ヒービングは砂質地盤で発生する」→ ✕(粘性土)「ボイリングは粘性土地盤で発生する」→ ✕(砂質土+地下水)「粘土がヒーヒー(ヒービング)、砂がボコボコ(ボイリング)」で丸暗記。どちらも対策の第一手は「根入れを深くする」。

    7頻出ひっかけ総まとめ ― 直前期はここだけ見直す

    ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
    群杭は外側から中央へ打ち込む中央から外側へ
    一群の杭は日を分けて少しずつ打つ連続して打ち込む
    中掘り杭では先掘りを行い沈設を早める先掘り・拡大掘りは原則行わない
    アースドリル工法はケーシングで孔壁保護安定液(ケーシングはオールケーシング)
    リバース工法は安定液を注入する自然泥水・水頭差2m以上
    スライムは打設前に除去しなくてよい必ず除去(支持力に直結)
    トレミー管の先端はコンクリート面の上に保つコンクリート中に2m以上挿入
    ヒービングは砂質土で発生する軟らかい粘性土(砂はボイリング)

    章末チェック ― 一問一答10問(○×)

    すべて過去問の論点ベース。8問以上正解で仕上がりです。

    1. 打撃工法は、埋込み工法に比べて杭の支持力の確認がしやすい。
      答: ○ ― 打止め管理ができる。騒音・振動は大きい。
    2. 中掘り杭工法では、杭先端部の地盤を先掘りして沈設を容易にするのがよい。
      答: ― 先掘りは支持力低下のため原則禁止。
    3. 群杭の打込みは、群の中央部から周辺に向かって行う。
      答: ○ ― 締固め効果で入らなくなるのを防ぐ。
    4. オールケーシング工法は、ケーシングチューブで孔壁を保護しながらハンマグラブで掘削する。
      答: ○ ― 「オール=鋼管」。
    5. アースドリル工法は、スタンドパイプ内の水位を地下水位より2m以上高く保って孔壁を保護する。
      答: ― それはリバース工法。アースドリルは安定液。
    6. 深礎工法は、ライナープレート等で土留めしながら人力等で掘削する工法である。
      答: ○ ― 支持層を直接目視確認できる。
    7. 場所打ち杭のスライムは、コンクリート打込み前に除去する。
      答: ○ ― 一次・二次処理。
    8. トレミー管の先端は、打ち込んだコンクリートの中に2m以上入れておく。
      答: ○ ― 水と混ぜないため。
    9. ボイリングは、軟らかい粘性土地盤の掘削底面で起きやすい。
      答: ― ボイリングは砂質土+地下水。粘性土はヒービング。
    10. ヒービング・ボイリングの対策として、土留め壁の根入れを深くすることは有効である。
      答: ○ ― 両者共通の第一手。

    基礎工は「組合せ(工法×孔壁保護、地盤×破壊現象)」の分野。表を口に出して3回読めば、それだけで2問取れます。

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  • 【1級土木施工管理技士】品質管理を徹底攻略|ヒストグラム・管理図・受入検査のすべて

    【1級土木施工管理技士】品質管理を徹底攻略|ヒストグラム・管理図・受入検査のすべて

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    1級土木施工管理技士 第一次検定対策

    「品質管理」を徹底攻略!
    ヒストグラム・管理図・受入検査のすべて

    最終更新: 2026.07.12 | 分野: 施工管理法

    品質管理は、第一次検定の「施工管理法」で毎年6〜8問出題される得点源分野。内容は大きく「統計の道具(ヒストグラム・管理図)」と「材料ごとの検査基準(レミコン受入検査・盛土の締固め)」の2つに分かれます。どちらもパターンが完全に固定化しているので、この記事の内容で大半をカバーできます。

    1品質管理の基本手順 ― PDCAと品質特性の選び方

    品質管理とは、「品物やサービスの品質を、経済的に、要求水準に合わせてつくり出すための手段の体系」。その進め方はPDCAサイクル(計画→実施→確認→処置)そのものです。

    品質管理の手順(PDCA)
    図1 品質管理の手順 ― 特性を選び、標準を決め、データで確認し、処置する

    品質特性の選び方(頻出)

    品質特性とは、品質を数値で評価するための「ものさし」(例: 盛土なら乾燥密度、コンクリートなら圧縮強度)。選び方の条件がそのまま正誤問題になります。

    • 工程(できばえ)の状態を総合的に表すものであること
    • 本来の特性の測定が難しい場合は、それと関係の深い代用特性を用いてよい(例: コンクリート強度の代用としてのW/C)
    • できるだけ早期に判定でき、測定しやすく、工程に対して処置がとりやすいこと
    「品質特性は測定に時間がかかっても最も精密なものを選ぶ」→ ✕。品質管理は「工程を直すための道具」なので、早く・簡単に測れて処置につながることが優先。「代用特性を用いてはならない」も✕(用いてよい)。

    QC七つ道具 ― 「どの道具で何が分かるか」

    道具分かること・使いどころ
    パレート図不良・欠点を項目別に多い順に並べた棒グラフ+累計曲線。重点管理すべき項目が分かる
    特性要因図結果(特性)と原因(要因)の関係を魚の骨状に整理。原因の洗い出しに使う(数値データは不要)
    ヒストグラムデータの分布の姿と規格値との関係
    管理図工程の時間的な安定状態
    チェックシートデータの記録・集計を簡単にする表
    散布図2つの変量の相関関係(例: W/Cと強度)
    グラフ・層別見える化/グループ分けで原因を特定

    データのばらつきの表し方

    • 範囲R=データの最大値−最小値。標準偏差σ=ばらつきの大きさの代表値。
    • 変動係数標準偏差÷平均値(×100%)。平均の異なるデータ同士のばらつきの比較に使う。
    • 正規分布では平均±3σの範囲にデータの約99.7%が入る(管理限界線が±3σの根拠)。
    「特性要因図は不良の件数を多い順に並べた図」→ ✕(それはパレート図)「散布図で分布の姿が分かる」→ ✕(相関関係。分布はヒストグラム)。道具×役割の入れ替えに注意。

    2ヒストグラム ― 「分布の姿」を見る道具

    ヒストグラムは、測定データをいくつかの区間に分けて度数を柱状に表した図。データ全体の分布(ばらつき)の姿と、規格値との関係がひと目で分かります。ただし時間的な変化(いつ異常が起きたか)は分からない ― ここが管理図との決定的な違いです。

    ヒストグラムの見方(良い例)
    図2 良いヒストグラム ― 規格値の内側に「ゆとり」をもって収まる山形

    良い分布の条件

    • 分布の山が規格の中央にあり、左右対称のつり鐘形
    • 全データが規格値内にあり、規格値との間に適度なゆとりがある
    • ゆとりが無い(規格ぎりぎり)場合は、ばらつきを小さくする処置が必要
    異常があるヒストグラムの形
    図3 異常の形 ― 二山型は「層別」、絶壁型は「選別データの疑い」
    層別(そうべつ)
    データを機械別・材料ロット別・作業班別などのグループに分けて分析し直すこと。二山型のヒストグラムは異なる母集団が混ざっているサインなので、層別すると原因が見える。
    絶壁型
    分布の片側がスパッと切れた形。規格外品を取り除いた(全数選別した)データによく現れる ― 工程そのものは規格を満たせていない疑いがある。

    3管理図 ― 「工程の安定」を見る道具

    管理図は、データを時間順に打点し、中心線(CL)と上下の管理限界線(UCL・LCL)で工程が安定状態かどうかを判定する図。代表が平均値と範囲で管理するx̄-R管理図です。

    管理図の見方
    図4 管理図 ― 限界線の内側でランダムに並んでいれば工程は安定
    • 点が管理限界線の内側でランダムに並ぶ → 工程は安定(偶然のばらつきのみ)
    • 限界線の外に出た点中心線の片側に連続する並び(連)上昇・下降の傾向 → 異常(見逃せない原因がある)→原因を調査して処置
    • 管理限界線はデータから統計的に計算して求める(規格値をそのまま使うのではない!)。一般に±3σの位置に引く。
    • x̄-R管理図は、データをいくつかの組(群)に分け、x̄管理図で群ごとの平均値の変化を、R管理図で群内のばらつき(範囲)の変化を同時に管理する。
    • ばらつきの原因は2種類: 偶然原因(避けられないばらつき)は許容し、異常原因(見逃せない原因)を検出して取り除くのが管理図の目的。
    「管理限界線には規格値を用いる」→ ✕。管理限界線は工程データから計算した「工程の実力」の線で、規格値(顧客要求)とは別物。また「ヒストグラムで時間的変化が分かる」→ ✕(それは管理図)ヒストグラム=分布の姿、管理図=時間の安定の役割分担で判断!

    4検査の方法 ― 全数検査と抜取検査

    方式適する場合
    全数検査不良品を見逃すと致命的な影響がある場合、検査が容易・安価な場合
    抜取検査破壊検査(コンクリート圧縮試験など)、連続体・大量品、ある程度の不良の混入が許される場合
    「破壊検査は必ず抜取検査」― 全部壊したら製品が残らないから。理屈で覚えれば絶対に間違えません。抜取検査は「ロットの合否」を統計的に判定する方式です。

    5盛土の品質管理(復習ポイント)

    土工の記事で学んだ内容が、品質管理の文脈でも出題されます。要点だけ再掲します。

    • 品質規定方式: 締固め度(=現場乾燥密度÷最大乾燥密度×100)などの品質を規定。90%以上が目安。測定は砂置換法・RI計器。
    • 工法規定方式: 機種・敷均し厚さ・転圧回数を規定。TS・GNSSによる転圧回数管理(情報化施工)を含む。
    • 試験頻度・測定位置はあらかじめ品質管理計画で定める。自然含水比が最適含水比から外れていれば調整してから締め固める。

    6レディーミクストコンクリートの受入検査(最重要)

    生コン工場から届いたコンクリートを現場で受け入れるときの検査。4つの数字がそのまま毎年出題される、品質管理の最頻出テーマです。

    レディーミクストコンクリートの受入検査基準
    図5 受入検査の判定基準 ― 「±2.5・±1.5・0.3・85%&100%」
    項目判定基準
    スランプ指定値に対し±2.5cm(スランプ8〜18cmの場合)
    空気量指定値に対し±1.5%
    塩化物イオン量0.30kg/m³以下(購入者の承認があれば0.60以下)
    圧縮強度1回の試験結果が呼び強度の85%以上、かつ3回の平均が呼び強度以上
    呼び強度
    レディーミクストコンクリートの規格(JIS A 5308)で保証される強度の呼び名。「呼び強度の85%」と「3回平均で100%」の二段構えの判定が特徴。試験は材齢28日の圧縮強度が標準。
    受入検査
    荷卸し地点(現場)で購入者が行う検査。スランプ・空気量・塩化物・強度(+温度など)を確認する。塩化物の検査は荷卸し地点で行うのが原則。
    圧縮強度試験の頻度
    1回の試験は3個の供試体の平均値。試験頻度は荷卸し時に1日1回以上、構造物の重要度と工事の規模に応じて20〜150m³ごとに1回が標準。

    アスファルト舗装・鉄筋の検査(あわせて出る)

    • アスファルト混合物は温度管理が品質管理そのもの: 到着時温度、初転圧110〜140℃、交通開放は路面温度50℃以下(道路の記事参照)。
    • 舗装の出来形は厚さ・幅・平たん性を検査。厚さはコアを抜いて確認する。
    • 鉄筋の検査: かぶり・間隔・継手位置を組立て後に確認。かぶり不足は耐久性の欠陥に直結。
    数字替えのワナ: 「スランプ±1.5cm」✕(±2.5cm)「空気量±2.5%」✕(±1.5%)2.5と1.5を入れ替えてくるのが定番中の定番。「スランプ(cm)の方が大きい±2.5」と覚える。強度の「1回でも呼び強度の85%を下回ったら不合格」は○の記述として出ます。

    7頻出ひっかけ総まとめ ― 直前期はここだけ見直す

    ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
    品質特性は測定に時間がかかっても精密なものを選ぶ早期判定・測定容易を優先(代用特性も可)
    ヒストグラムで工程の時間的変化が分かるそれは管理図(ヒストグラムは分布の姿)
    管理限界線には規格値を用いるデータから統計的に計算(規格値とは別物)
    二山型の分布はそのまま平均で評価する層別して原因を調べる
    コンクリートの圧縮試験は全数検査で行う破壊検査は抜取検査
    スランプの許容差は±1.5cm±2.5cm(空気量が±1.5%)
    塩化物イオンは0.60kg/m³以下が原則原則0.30kg/m³以下(0.60は承認時)
    圧縮強度は1回でも呼び強度未満なら不合格1回は85%以上でよい(3回平均が100%以上)
    特性要因図は不良を多い順に並べた図それはパレート図(特性要因図は原因整理の魚の骨)
    変動係数は平均値÷標準偏差標準偏差÷平均値
    x̄管理図は群内のばらつきを管理するx̄は平均値の変化(ばらつきはR管理図)

    章末チェック ― 一問一答10問(○×)

    すべて過去問の論点ベース。8問以上正解で仕上がりです。

    1. 品質特性は、工程の状態を総合的に表し、早期に判定できるものを選ぶのがよい。
      答: ○ ― 測定しやすさ・処置のしやすさも条件。
    2. 本来の品質特性の測定が困難な場合は、それと関係の深い代用特性を用いてよい。
      答: ○ ― 例: 強度の代用にW/C。
    3. ヒストグラムは、データの時間的変化を把握するのに適している。
      答: ― 時間変化は管理図
    4. ヒストグラムの分布は、規格値に対してゆとりを持って収まっているのがよい。
      答: ○ ― ぎりぎりはばらつき低減の処置が必要。
    5. 管理図の管理限界線には、発注者が定めた規格値を用いる。
      答: データから計算する。
    6. 管理図の点が管理限界線の内側にあっても、上昇傾向が続く場合は異常を疑う。
      答: ○ ― 連・傾向も異常のサイン。
    7. 破壊しなければ品質が確認できない検査は、抜取検査による。
      答: ○ ― 全数壊したら製品が残らない。
    8. レディーミクストコンクリートのスランプの受入許容差は、指定値±2.5cmである(スランプ8〜18cm)。
      答: ○ ― 空気量は±1.5%。
    9. レディーミクストコンクリートの塩化物イオン量は、原則0.30kg/m³以下とする。
      答: ○ ― 承認時のみ0.60以下。
    10. 圧縮強度は、3回の試験結果の平均値が呼び強度の85%以上であればよい。
      答: ― 3回平均は呼び強度以上(100%)。85%は1回ごとの下限。
    11. パレート図を用いると、重点的に対策すべき不良項目が分かる。
      答: ○ ― 多い順+累計曲線。
    12. 変動係数は、平均値の異なるデータのばらつきを比較するのに用いられる。
      答: ○ ― 標準偏差÷平均値。

    品質管理は「道具の役割分担(ヒストグラム=分布・管理図=時間)」「受入検査の4数字(±2.5・±1.5・0.3・85%&100%)」を押さえれば安定して得点できます。

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  • 【1級土木施工管理技士】安全管理を徹底攻略!管理体制・足場・クレーン・掘削・酸欠のすべて

    【1級土木施工管理技士】安全管理を徹底攻略!管理体制・足場・クレーン・掘削・酸欠のすべて

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    1級土木施工管理技士 第一次検定対策

    「安全管理」を徹底攻略!
    管理体制・足場・クレーン・掘削・酸欠のすべて

    最終更新: 2026.07.08 | 分野: 施工管理法

    安全管理は、第一次検定の「施工管理法」で毎年10問前後という圧倒的な出題数を誇る最大分野のひとつです。しかも出典はほぼすべて労働安全衛生法(安衛法)とその規則なので、数字と役割分担を正確に覚えた者勝ち。現場経験者ほど「実務の感覚」と「法律の数字」のズレでミスしやすい分野でもあります。

    この記事では出題の8割を占める6テーマ ― 管理体制・足場・クレーン・掘削・土止め支保工・酸素欠乏 ― を数字中心に総整理します。

    1安全管理体制 ― 「誰を選任するか」の役割分担

    建設現場は元請と複数の下請が混在する「混在現場」。労働安全衛生法は、混在によって生じる災害を防ぐための管理体制を細かく定めており、「どの立場が・何人以上で・誰を選任するか」が毎年問われます。

    特定元方事業者の体制(最重要)

    元請(特定元方事業者)と下請を合わせた労働者数が常時50人以上(ずい道・圧気・一定の橋梁工事は30人以上)の現場では、次の体制をつくります。

    • 統括安全衛生責任者(元請が選任): 現場全体の統括管理のトップ。協議組織の設置・作業間の連絡調整・毎作業日の巡視などを統括する。
    • 元方安全衛生管理者(元請が選任): 統括安全衛生責任者の指揮を受けて技術的事項を管理する実務担当
    • 安全衛生責任者(下請が選任): 統括安全衛生責任者との連絡・調整役
    混在現場の安全管理体制
    図1 混在現場の安全管理体制 ― 元請は「統括・元方」、下請は「安全衛生責任者」
    「安全衛生責任者は元請が選任する」→ ✕(下請が選任)。選任する側の入れ替えが定番のワナ。「統括」「元方」と名の付くものは元請、「安全衛生責任者」だけ下請と覚える。人数要件「50人(ずい道等は30人)」の数字替えにも注意。

    単一事業場の体制(自社のみの場合)

    選任するもの要件
    総括安全衛生管理者建設業では常時100人以上
    安全管理者・衛生管理者常時50人以上
    産業医常時50人以上
    安全衛生推進者常時10〜49人
    混在現場(統括安全衛生責任者=50人)と単一事業場(総括安全衛生管理者=100人)は名前がそっくりで数字が違う。「トウカツ(統括)は現場50人、ソウカツ(総括)は会社100人」とセットで暗記!

    2足場と墜落防止 ― 数字の宝庫

    墜落・転落は建設業の死亡災害原因の第1位。だから足場の規定は数字だらけで、そのまま出題されます。

    作業床の規定(高さ2m以上の足場)

    項目規定値
    作業床の幅40cm以上
    床材間の隙間3cm以下
    床材と建地との隙間12cm未満
    手すりの高さ85cm以上(+中さん35〜50cm)
    幅木(物の落下防止)10cm以上
    つり足場の作業床隙間がないようにする
    足場の作業床の法律(労働安全衛生規則)の図解
    図2 足場の作業床の規定 ― 幅40cm・すき間3cm・手すり85cm・設置間隔2m以下

    墜落防止の基本ルール

    • 高さ2m以上の箇所で作業する場合は作業床を設けるのが大原則。設けられないときは防網(ネット)を張り、墜落制止用器具(フルハーネス型が原則)を使用させる。
    • 高さ6.75mを超える箇所ではフルハーネス型の使用が義務(建設業では5mを超える箇所から推奨)。
    • 高さ3m以上から物を投下するときは、投下設備を設け監視人を置く。
    • 強風・大雨・大雪など悪天候時は高所作業を中止する。
    • 足場の組立て等の時期・範囲・順序を周知し、関係者以外の立入りを禁止。組立て・解体には足場の組立て等作業主任者を選任。
    • 足場はその日の作業開始前に点検。また強風・大雨・地震等の後と組立て・変更後は詳細点検し、記録を保存する。
    数字替えのワナが濃厚: 「作業床の幅は30cm以上」✕(40cm)「手すり75cm以上」✕(85cm)「高さ1.5m以上で作業床」✕(2m)「物体投下は2mから投下設備」✕(3m)2m(作業床)・3m(投下)・40cm・85cm・10cmを呪文化して守り切る!

    3移動式クレーン・玉掛け

    クレーン等安全規則からは、移動式クレーンの「やってはいけないこと」が繰り返し出題されます。

    移動式クレーン作業の安全ルール
    図3 移動式クレーン作業の安全ルール ― アウトリガー最大張出し・つり荷の下立入禁止・定格荷重厳守
    • 定格荷重を超える荷重をかけて使用してはならない。作業前に運転者・玉掛け者が定格荷重を確認できるよう表示する。
    • アウトリガー(車体を支える張出し脚)は最大限に張り出すのが原則。地盤が軟弱な場所では鉄板などで補強する。
    • つり上げた荷の下に労働者を立ち入らせてはならない
    • 一定の合図を定め、合図を行う者を指名する。
    • 荷をつったままで運転位置を離れてはならない
    • 強風のため危険が予想されるときは作業を中止する。
    • 移動式クレーンで労働者を運搬・つり上げてはならない(原則)。
    定格荷重
    クレーンの構造・材料、ジブの傾斜角や長さに応じて負荷させることができる最大の荷重から、フックなどのつり具の重さを除いた荷重。「つり上げ荷重(つり具込みの最大値)」との区別が問われる。
    玉掛け
    クレーンのフックに荷を掛けたり外したりする作業。つり上げ荷重1t以上のクレーンの玉掛けは技能講習修了者(1t未満は特別教育)。ワイヤロープは安全係数6以上、著しい損傷・キンクのあるものは使用禁止。
    「アウトリガーは作業半径に応じて必要最小限に張り出す」→ ✕(最大限に張り出す)「合図が確認できれば荷の下での作業は可能」→ ✕(立入禁止)。実務の「ちょっとくらい」を許さないのが試験の世界です。

    4明り掘削 ― 掘削勾配と点検

    明り掘削(あかりくっさく)とは、トンネルではなく地上から行う掘削作業のこと。崩壊・埋没を防ぐための勾配基準と点検ルールが出題の中心です。

    手掘り掘削の勾配基準(暗記必須)

    手掘り掘削の勾配基準
    図4 手掘り掘削の勾配基準 ― 砂は「35度・5m」、発破後は「45度・2m」
    • 岩盤・堅い粘土: 5m未満→90度以下、5m以上→75度以下
    • その他の地山: 2m未満→90度、2〜5m未満→75度、5m以上→60度以下
    • 砂からなる地山: 勾配35度以下 または 高さ5m未満
    • 発破等で崩壊しやすい状態の地山: 勾配45度以下 または 高さ2m未満

    掘削作業のルール

    • 作業開始前に地山の点検(浮石・き裂・湧水・ガス等)を行う。大雨・中震(震度4)以上の地震の後も同様。
    • 掘削面の高さが2m以上となる地山の掘削には地山の掘削作業主任者を選任する。
    • 埋設物(ガス管など)に近接して掘削するときは、つり防護・受け防護などの措置。ガス導管の防護作業には作業指揮者を置く。
    • 掘削機械の使用でガス導管等を損壊するおそれがあるときは機械を使用してはならない(手掘りに切り替え)。
    • 運搬機械の運行経路・土石の積卸し場所への出入りを明示し、誘導者を配置する。

    5土止め支保工

    深い溝を掘るときに壁の崩壊を防ぐのが土止め支保工(どどめしほこう)。切りばり・腹起しなどの部材で構成されます。

    切りばり・腹起し
    腹起し(はらおこし)は土止め壁に沿って水平に渡す部材切りばりは対面する腹起しの間に突っ張る部材。壁が受ける土圧を腹起し→切りばりの順に伝えて支える。
    火打ち
    切りばりと腹起しの接続部を斜めに補強する部材。隅角部の変形を防ぐ。
    • 組立てるときは、あらかじめ組立図を作成し、それに基づいて組み立てる。
    • 切りばり・腹起しは脱落しないよう矢板・杭等に確実に取り付ける。圧縮材(火打ちを除く)の継手は突合せ継手とする。
    • 切りばりの上に材料や機械を置いてはならない(集中荷重で座屈の危険)。
    • 点検は7日を超えない期間ごと中震以上の地震の後大雨等で地山が急激に軟弱化するおそれのある事態が生じた後に行う。
    • 切りばり・腹起しの取付け・取外し作業には土止め支保工作業主任者を選任する。
    点検頻度「10日を超えない期間ごと」→ ✕(7日)。「継手は重ね継手とする」→✕(突合せ継手)。地味な数字・用語の置き換えが続く分野なので、表の丸暗記より「7日・中震・大雨」のトリガー3点で覚えると確実。

    6酸素欠乏危険作業

    マンホール・井戸・下水道・タンク内部などは酸素欠乏(さんそけつぼう)の危険場所。目に見えない災害のため、測定と換気の数字が厳密に決まっています。

    酸素欠乏危険作業の基準と手順
    図5 酸欠作業の基準 ― 酸素18%以上・硫化水素10ppm以下・純酸素換気は禁止
    • 酸素欠乏とは酸素濃度18%未満の状態。作業場所は酸素濃度18%以上(第二種は加えて硫化水素10ppm以下)に保つよう換気する。
    • その日の作業開始前に濃度を測定する。測定・換気・監視は酸素欠乏危険作業主任者の職務。
    • 換気には純酸素を使用してはならない(爆発・火災の危険)。
    • 換気できない場合や十分でない場合は空気呼吸器・送気マスク等を使用(防毒マスク・防じんマスクは不可!)。
    • 入場・退場時に人員を点検し、監視人を配置。転落のおそれがあれば墜落制止用器具を使用。
    「酸素濃度16%以上に保つ」→ ✕(18%以上)「換気は純酸素で行う」→ ✕(禁止)「防毒マスクを使用させる」→ ✕(酸欠には無力。空気呼吸器・送気マスク)。3連コンボで毎年誰かが引っかかる鉄板ワナです。

    7作業主任者のまとめ ― 「2m・5m」の基準で整理

    作業主任者は、危険な作業ごとに技能講習修了者等から選任し、作業の直接指揮などを行わせる制度。「どの作業に必要か」「基準の数字」が問われます。

    作業作業主任者基準
    地山の掘削地山の掘削作業主任者掘削面の高さ2m以上
    土止め支保工の切りばり等の取付け・取外し土止め支保工作業主任者すべて
    型枠支保工の組立て・解体型枠支保工の組立て等作業主任者すべて
    足場の組立て・解体・変更足場の組立て等作業主任者つり足場・張出し足場または高さ5m以上
    コンクリート造工作物の解体コンクリート造の工作物の解体等作業主任者高さ5m以上
    酸素欠乏危険場所での作業酸素欠乏危険作業主任者すべて
    ざっくり整理→「掘削は2m、足場・解体は5m」。また作業主任者の選任は「免許または技能講習修了者」から。「作業主任者を選任すれば作業計画は不要」などの記述は✕(別の義務)。

    8頻出ひっかけ総まとめ ― 直前期はここだけ見直す

    ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
    安全衛生責任者は元請が選任する下請が選任(元請は統括・元方)
    統括安全衛生責任者は常時100人以上で選任50人以上(ずい道等は30人)
    作業床の幅は30cm以上40cm以上(隙間3cm以下)
    手すりの高さは75cm以上85cm以上(+中さん)
    高さ1.5m以上の作業に作業床2m以上
    アウトリガーは必要最小限に張り出す最大限に張り出す
    荷をつったまま運転位置を離れてよい禁止
    砂の地山は45度以下で掘削35度以下(または高さ5m未満)
    土止め支保工の点検は10日ごと7日を超えない期間ごと
    切りばりの上に材料を仮置きできる禁止
    酸素濃度は16%以上に保つ18%以上
    酸欠場所では防毒マスクを使用空気呼吸器・送気マスク

    章末チェック ― 一問一答10問(○×)

    すべて過去問の論点ベース。8問以上正解で仕上がりです。

    1. 特定元方事業者は、労働者数が常時50人以上の現場では統括安全衛生責任者を選任する。
      答: ○ ― ずい道等は30人以上。
    2. 安全衛生責任者は、統括安全衛生責任者との連絡のために関係請負人(下請)が選任する。
      答: ○ ― 下請側の窓口。
    3. 高さ2m以上の足場の作業床の幅は30cm以上とする。
      答: 40cm以上
    4. 高さ3m以上の高所から物体を投下するときは、投下設備を設け監視人を置く。
      答: ○ ― 投下は3m。作業床は2m。
    5. 移動式クレーンのアウトリガーは、作業の支障がない範囲で最小限に張り出す。
      答: 最大限に張り出す。
    6. つり上げ荷重1t以上のクレーンの玉掛け作業は、技能講習修了者が行う。
      答: ○ ― 1t未満は特別教育。
    7. 砂からなる地山を手掘りで掘削するときは、勾配を35度以下とするか高さを5m未満とする。
      答: ○ ― 発破後は45度・2m。
    8. 土止め支保工の点検は、14日を超えない期間ごとに行う。
      答: 7日を超えない期間ごと。
    9. 酸素欠乏危険場所では、酸素濃度を18%以上に保つよう換気する。
      答: ○ ― 換気に純酸素は使用禁止。
    10. 掘削面の高さが2m以上となる地山の掘削作業には、地山の掘削作業主任者を選任する。
      答: ○ ― 掘削2m・足場等5m。

    安全管理は「数字(2m・3m・5m・40cm・85cm・7日・18%・50人)」「誰が選任するか(元請↔下請)」の2軸がすべて。実務感覚で答えず、法律の数字で答える意識を持てば安定して得点できます。

    不明な点があれば、Q&Aで質問してみよう

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  • 【1級土木施工管理技士】コンクリート工を徹底攻略!材料・配合・打込み・養生・鉄筋型枠のすべて

    【1級土木施工管理技士】コンクリート工を徹底攻略!材料・配合・打込み・養生・鉄筋型枠のすべて

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    1級土木施工管理技士 第一次検定対策

    「コンクリート工」を徹底攻略!
    材料・配合・打込み・養生・鉄筋型枠のすべて

    最終更新: 2026.07.08 | 分野: 土木一般

    コンクリート工は、第一次検定の「土木一般」で毎年4問前後、さらに専門土木や施工管理法(品質管理)でも繰り返し登場する、土工と並ぶ二大頻出分野です。第二次検定の学科記述でも「打込み」「養生」「打継目」は定番中の定番。

    攻略のコツは土工と同じで、「数字」と「なぜそうするのか(水和反応の理屈)」をセットで覚えること。この記事も専門用語はその場で解説し、点線の用語リンクから用語辞典に飛べます。

    1コンクリートの材料 ― セメント・水・骨材・混和材料

    コンクリートはセメント+水+細骨材(砂)+粗骨材(砂利)+混和材料でできています。セメントと水が反応して固まる化学反応が水和反応(すいわはんのう)で、コンクリートの強度・発熱・養生のすべてがこの反応に支配されます。

    水和反応
    セメントが水と化学反応して硬化する反応。反応には時間がかかり、熱(水和熱)を発する。「乾いて固まる」のではなく「水と反応して固まる」― だから固まるまで水を与え続ける(湿潤養生)必要がある。
    細骨材・粗骨材
    5mmふるいを85%以上通過する骨材が細骨材(砂)85%以上とどまる骨材が粗骨材(砂利)。骨材はコンクリート体積の約7割を占める主役。清浄・強硬で粒度分布が良いものが望ましい。
    混和材料(混和剤・混和材)
    コンクリートの性質を改善するために加える材料。使用量が少なく配合計算で無視できるものを混和剤(AE剤・減水剤など)、量が多く配合計算に算入するものを混和材(フライアッシュ・高炉スラグなど)と呼び分ける。「剤」と「材」の区別はひっかけの定番。

    セメントの種類 ― 「早い・普通・ゆっくり」で整理

    セメント特徴主な用途
    普通ポルトランドセメント標準。生産量の大半一般の工事全般
    早強ポルトランドセメント初期強度が早く出る。水和熱大寒中工事、工期短縮、プレストレスト
    中庸熱ポルトランドセメント水和熱が小さいダムなどのマスコンクリート
    高炉セメント(B種)初期強度は遅いが長期強度大。化学抵抗性・アルカリシリカ反応抑制に優れる海岸・港湾構造物、地中構造物
    フライアッシュセメントワーカビリティー改善、水和熱小、長期強度大マスコンクリート、水中コンクリート
    「ダムには早強セメントが適する」→。大量に打つマスコンクリートは水和熱がこもってひび割れるため、熱の小さい中庸熱・フライアッシュ・高炉系を使う。「早強=寒中・急ぎ」「熱が小さい系=ダム・マス」「高炉=海」の3点で整理!

    主な混和剤 ― AE剤はなぜ凍害に強いのか

    • AE剤: コンクリート中に微細な独立した空気泡(エントレインドエア)を連行する。①ボールベアリング効果でワーカビリティーが改善し、②泡が水の凍結膨張の逃げ場になるため凍結融解(とうけつゆうかい)に対する抵抗性が向上する。ただし空気量が増えるほど強度は低下(空気量1%増で圧縮強度4〜6%低下が目安)。
    • 減水剤・AE減水剤: セメント粒子を分散させ、同じ軟らかさをより少ない水で実現する。単位水量を減らせる=強度・耐久性に有利。
    • 高性能AE減水剤: 減水性能をさらに高めたもの。単位水量を大幅に減らせる。
    • フライアッシュ(混和材): 火力発電所の副産物。ワーカビリティー改善・水和熱減・長期強度増。
    • 膨張材(混和材): 硬化時の収縮を補い、乾燥収縮ひび割れを低減する。
    AE剤の問題は毎年のように出ます。セットで暗記→「AE剤: ワーカビリティー改善・凍結融解抵抗性向上・強度は低下」。「AE剤で強度が増加する」ときたら✕!

    2配合 ― 水セメント比・スランプ・空気量の数字

    配合(はいごう)とは、セメント・水・骨材・空気の混ぜる割合を決めること。配合の考え方はただ1つ、「所要の強度・耐久性・ワーカビリティーが得られる範囲で、単位水量をできるだけ少なくする」です。

    水セメント比(W/C) ― 配合の王様

    水セメント比は、水の質量Wをセメントの質量Cで割った比率(W/C)。この数字がコンクリートの品質をほぼ決めます。

    • W/Cが小さい=水が少ない → 強度が高く、密実で耐久性が高い(ただし硬くて施工しにくい)
    • W/Cが大きい=水が多い → 施工しやすいが、強度・耐久性が低下し、乾燥収縮も大きい
    • 基準値: 一般に65%以下(耐久性からの上限目安)。設計では強度・耐久性など各条件から求めた値のうち最も小さい値を採用する
    水セメント比と強度・耐久性の関係
    図1 水セメント比(W/C)と強度・耐久性 ― W/Cが小さいほど強い

    スランプ ― 軟らかさの数字

    スランプは、フレッシュコンクリート(固まる前のコンクリート)の軟らかさを表す値。高さ30cmのスランプコーンにコンクリートを3層に分けて詰め(各層25回突き)、コーンを静かに引き上げた後の頂部の下がり量をcmで表す(0.5cm単位)。

    スランプ試験の方法
    図2 スランプ試験 ― 下がった量がそのままスランプ値になる
    • スランプが大きい=軟らかい(水が多い)、小さい=硬い
    • 打込みの最小スランプは作業に適する範囲でできるだけ小さく設定する(水を減らしたいから)
    「スランプは大きいほど品質が良い」→ ✕。スランプが大きい=単位水量が多い=強度・耐久性に不利。「施工できる範囲で小さく」が正解。またスランプコーンの高さ「30cm」を「50cm」に変える数字ひっかけもあり。

    空気量・単位水量の基準値(暗記必須)

    項目標準値理由
    空気量(AEコンクリート)4〜7%程度(一般に4.5%を標準)凍結融解抵抗性とワーカビリティー
    単位水量175kg/m³以下が標準多いほど乾燥収縮・ひび割れ・材料分離
    水セメント比65%以下耐久性の確保
    塩化物イオン総量0.30kg/m³以下鉄筋の腐食防止
    配合の数字4点セット「空気4.5・水175・W/C65・塩化物0.3」は毎年どれかが出る最重要暗記事項。

    3フレッシュコンクリートの性質 ― ワーカビリティーとブリーディング

    練り混ぜてからまだ固まらない状態のコンクリートをフレッシュコンクリートと呼びます。その性質を表す用語は、意味の違いを問う問題が頻出です。

    ワーカビリティー
    運搬・打込み・締固め・仕上げなどの「作業のしやすさ」を表す総合的な性質。スランプ試験などで判断する。
    コンシステンシー
    変形・流動に対する抵抗性、つまり「軟らかさ・硬さ」そのもの。ワーカビリティーより狭い概念。2つの用語を入れ替えるひっかけに注意
    ブリーディング
    打込み後、比重の軽い水が分離して表面に上昇してくる現象。ブリーディングが大きいと、水の通り道が欠陥になり、鉄筋下面に空隙ができる。
    レイタンス
    ブリーディングに伴って表面に浮き出て沈殿した微細な脆弱物質の層。強度がほぼ無いため、打継ぎの際は必ず除去する。
    材料分離
    粗骨材やモルタルが偏って不均一になること。落下高さが大きい・横流しする・振動をかけすぎると発生する。
    「レイタンスは強度が高いので打継面に残してよい」→ ✕(必ず除去)「ブリーディングの少ないコンクリートほど品質が悪い」→ ✕(少ない方が良い)。単位水量が多いほどブリーディングは大きくなる ― つまりここでも「水を減らせ」に行き着きます。

    4運搬・打込み・締固め ― 時間と数字の規定

    コンクリートは時間との勝負。水和反応は練り混ぜた瞬間から始まっており、時間を超えると一体化しない欠陥(コールドジョイント)が生まれます。ここは数字の暗記が得点に直結する最頻出パートです。

    時間の規定(最重要)

    項目外気温25℃以下外気温25℃超
    練混ぜから打ち終わりまで2.0時間以内1.5時間以内
    許容打重ね時間間隔2.5時間以内2.0時間以内

    覚え方: 「暑いと短い」(水和反応が速く進むから)。数字は「2.0/1.5」と「2.5/2.0」で、打重ねの方が0.5時間長い

    打込み・締固めのルール

    • コンクリートは打込み位置の近くに下ろし、横移動させてはならない(材料分離するから)。バイブレータでの横流しも禁止
    • シュートや吐出口から打込み面までの落下高さは1.5m以下
    • 1層の打込み厚さは40〜50cm以下を標準とする。
    • 内部振動機(棒状バイブレータ)は下層のコンクリートに10cm程度挿入し、挿入間隔は50cm以下。引き抜くときは穴が残らないようゆっくり
    • 振動時間の目安は1箇所5〜15秒。かけすぎは材料分離の原因。
    • 表面に上がったブリーディング水は取り除いてから上層を打つ。
    打込み・締固めの数値規定
    図3 打込み・締固めの数字 ― 落下1.5m・挿入10cm・間隔50cm
    「バイブレータはコンクリートの横移動に使用できる」→ ✕(横移動禁止)「振動機は下層に入れてはならない」→ ✕(下層に10cm程度挿入して一体化させる)。この2つは逆を突くひっかけの2大巨頭。理屈=「分離させない・一体化させる」で判断!

    5打継目とコールドジョイント

    コンクリートを2回に分けて打つときの継ぎ目が打継目(うちつぎめ)。計画的につくる打継目と、失敗でできるコールドジョイントは全くの別物です。

    打継目
    施工計画上、あらかじめ位置を決めて設ける継ぎ目。できるだけせん断力の小さい位置に設け、部材の圧縮力の作用方向と直角にするのが原則。
    コールドジョイント
    許容打重ね時間を超えて打ち重ねたために、下層と上層が一体化せずにできてしまう不連続面。強度・水密性・耐久性の欠陥となる。「計画的に設ける打継目」と混同させる問題が頻出

    水平打継目の施工

    • 打継面のレイタンス・緩んだ骨材・品質の悪いコンクリートを完全に取り除き、表面を粗にする(チッピングやワイヤブラシ)。
    • 打継面を十分に吸水させて(湿らせて)から新しいコンクリートを打つ。乾いたままだと新コンクリートの水を吸ってしまう。
    • 海洋・港湾構造物など水密性が必要な場合、感潮部(潮の干満部)には打継目を設けないのが原則。
    打継目3点セット→「せん断力の小さい位置・レイタンス除去・吸水させてから打つ」。第二次検定の記述でもそのまま書ける鉄板フレーズです。

    6養生 ― 日数表を丸ごと覚える

    養生(ようじょう)とは、打込み後のコンクリートを硬化に必要な温度・湿度に保ち、有害な作用から保護する作業。水和反応は「水」がないと進まないため、養生の基本は「湿潤に保つ」ことです。

    • 湿潤養生の方法: 湛水(たんすい)、散水、湿布(濡れたマットで覆う)、膜養生(養生剤の膜で水分逸散を防ぐ)。
    • コンクリート温度が下がりすぎる/上がりすぎるのも有害。寒中コンクリートは保温養生、暑中コンクリートは水分逸散防止が焦点。
    • 硬化中のコンクリートに振動や荷重を与えないことも養生のうち。
    湿潤養生の標準日数表
    図4 湿潤養生の標準日数 ― 「5・7・9」「3・4・5」「7・9・12」
    日数表のひっかけは「気温が高いほど養生日数を長くする」→ ✕(低いほど長く)と、「早強は普通より長く養生する」→ ✕(早強は短い)の2方向。反応が遅い条件(低温・混合セメント)ほど長く待つという理屈で覚えれば数字を忘れても解けます。

    7鉄筋・型枠 ― かぶりとスペーサ

    鉄筋の加工・組立

    • 鉄筋の曲げ加工は常温(冷間)で行うのが原則。加熱加工は原則不可
    • 一度曲げた鉄筋を曲げ戻してはならない(材質が傷むため)。
    • 継手は同一断面に集中させず、相互にずらして設ける。重ね継手は所定の長さを重ね、焼なまし鉄線で数箇所緊結する。
    • 組み立てた鉄筋の上を直接歩かない。組立後に長期間経過した場合は浮き錆を除去してから打込み。

    かぶりとスペーサ

    かぶりは、コンクリート表面から鉄筋「表面」までの最短距離。鉄筋の腐食防止・耐火・付着確保のための命綱で、これを確保する部品がスペーサです。

    かぶりとスペーサ
    図5 かぶり ― 表面から鉄筋の「表面」までの最短距離
    • スペーサはモルタル製またはコンクリート製が標準(本体と同等の品質)。型枠に接する部分でのプラスチック製・鋼製は錆や付着の点で注意が必要
    • スペーサの数ははり・床版で1m²あたり4個程度が目安。
    「かぶりは表面から鉄筋の中心までの距離」→ ✕(鉄筋の表面まで)。「中心」と書き換えるだけの古典的ひっかけ。図5のイメージで即断!

    型枠・支保工

    • 型枠はせき板の内面に剥離剤を塗布し、モルタルが漏れない構造とする。
    • 取外しの順序は荷重を受けない部分(側面のせき板)が先、荷重を支える底面・支保工は後。
    • 取外しは、コンクリートが所定の強度(部位ごとに規定)に達してから

    8頻出ひっかけ総まとめ ― 直前期はここだけ見直す

    ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
    AE剤を用いると強度が増加する凍結融解抵抗性・ワーカビリティー改善。強度は低下
    ダムには早強セメントが適するマスコンには中庸熱・フライアッシュ等(水和熱小)
    スランプは大きいほど良い作業できる範囲で小さく(単位水量減)
    W/Cは各条件の最大値を採用最も小さい値を採用
    バイブレータで横移動させる横移動禁止(材料分離)
    振動機は下層に入れない下層に10cm程度挿入(一体化)
    暑いほど打重ね時間に余裕がある暑いと短い(25℃超→2.0h)
    レイタンスは残してよい必ず除去して吸水させて打継ぐ
    気温が高いほど養生日数は長い低いほど長い(反応が遅いから)
    かぶりは鉄筋の中心までの距離鉄筋の表面までの最短距離
    鉄筋は加熱して曲げ加工する常温(冷間)加工が原則
    型枠は底面から先に外す荷重を受けない側面が先

    章末チェック ― 一問一答10問(○×)

    すべて過去問の論点ベース。8問以上正解で仕上がりです。

    1. AE剤により連行された空気泡は、コンクリートの凍結融解に対する抵抗性を向上させる。
      答: ○ ― 泡が凍結膨張の逃げ場になる。
    2. 水セメント比は、コンクリートの強度・耐久性が確保できる範囲で、できるだけ大きく設定する。
      答: ― できるだけ小さく(水を減らす)。
    3. スランプ試験では、高さ30cmのコーンに3層に分けて詰め、各層を25回突き固める。
      答: ○ ― 30cm・3層・25回の数字セット。
    4. コンシステンシーとは、運搬から仕上げまでの作業のしやすさを表す総合的な性質である。
      答: ― それはワーカビリティー。コンシステンシーは軟らかさ。
    5. 外気温28℃のとき、練混ぜから打ち終わりまでの時間は2.0時間以内を標準とする。
      答: ― 25℃超は1.5時間以内
    6. 内部振動機は、下層のコンクリート中に10cm程度挿入する。
      答: ○ ― 上下層の一体化のため。
    7. コールドジョイントは、せん断力の小さい位置に計画的に設ける継目である。
      答: ― それは打継目。コールドジョイントは時間超過による欠陥。
    8. 普通ポルトランドセメントを用いた場合、日平均気温15℃以上での湿潤養生は5日間が標準である。
      答: ○ ― 普通「5・7・9」。
    9. かぶりとは、コンクリート表面から鉄筋の中心までの距離をいう。
      答: ― 鉄筋の表面まで
    10. 型枠の取外しは、比較的荷重を受けない部分から行う。
      答: ○ ― 側面が先、底面・支保工は後。

    コンクリート工は「数字(30cm・25回・1.5m・50cm・2.5h・5/7/9日…)」「水和反応の理屈(水を減らせ・時間を守れ・湿らせて待て)」の2本柱。数字を忘れても理屈から復元できるように、セットで頭に入れてください。

    不明な点があれば、Q&Aで質問してみよう

    読んでいて分からなかった用語や、現場での実際の使い方など、疑問はBUILDNAの「現場の質問広場」に投稿してください。現場経験者があなたの疑問に回答します。

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  • 【1級土木施工管理技士】土工を徹底攻略!土質試験・土量計算・盛土・締固め・軟弱地盤対策のすべて

    【1級土木施工管理技士】土工を徹底攻略!土質試験・土量計算・盛土・締固め・軟弱地盤対策のすべて

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    1級土木施工管理技士 第一次検定対策

    「土工」を徹底攻略!
    土質試験・土量計算・盛土・締固め・軟弱地盤対策のすべて

    最終更新: 2026.07.07 | 分野: 土木一般

    土工は、1級土木施工管理技士 第一次検定の「土木一般」で毎年ほぼ5問前後が出題される、全分野の中でも最重要のテーマです。さらに第二次検定の学科記述でも毎年のように問われるため、ここを落とすと合格が一気に遠のきます

    逆に言えば、土工は出題パターンが毎年ワンパターンで、過去問の焼き直しが非常に多い分野。この記事の内容を押さえれば、土工は「得点源」に変わります。専門用語はすべてその場で解説し、点線の用語リンクを押すと用語辞典に飛べます。初学者の方も安心して読み進めてください。

    1土質調査と土質試験 ―「原位置試験」と「室内試験」を区別せよ

    土工の最初の関門は、土質試験の分類です。試験で問われるのはたった1つの視点、「その試験は現場で行うのか、試験室で行うのか」。これだけです。

    原位置試験とは

    原位置試験(げんいちしけん)とは、土をその場から動かさず、現地でそのまま行う試験のことです。「原位置=土が元々ある位置」という意味です。土を採取して持ち帰る手間がなく、地盤のありのままの状態を調べられます。

    代表的な原位置試験と、そこから「何が分かるか」をセットで覚えてください。試験名と求められる値・利用目的の組合せ問題が超頻出です。

    原位置試験求められる値利用目的
    標準貫入試験N値土の硬軟、締まり具合の判定
    スウェーデン式サウンディング試験Wsw、Nsw小規模建築物の地盤調査
    ポータブルコーン貫入試験コーン指数 qc建設機械のトラフィカビリティー判定
    ベーン試験粘着力 c細粒土の斜面や基礎地盤の安定計算
    平板載荷試験地盤反力係数 K値締固めの施工管理(工法規定)
    現場透水試験透水係数 k透水関係の設計、地盤改良の検討
    RI計器による密度測定湿潤密度・含水比盛土の締固め管理(その場で即測定)
    砂置換法による密度測定土の密度締固めの品質管理(品質規定)
    N値(エヌち)
    標準貫入試験で、63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させ、サンプラーを30cm打ち込むのに必要な打撃回数。数字が大きいほど地盤が硬い。砂質土でN値50以上なら非常に締まった地盤、粘性土でN値0〜2なら非常に軟らかい地盤の目安。
    サウンディング
    ロッド(棒)の先に付けた抵抗体を地中に貫入・回転・引き抜きして、その抵抗の大きさから地盤の性状を調べる方法の総称。標準貫入試験もサウンディングの一種。
    トラフィカビリティー
    建設機械が軟弱な土の上を走行できる度合いのこと。コーン指数 qc(kN/m²)で判定する。土が軟らかすぎるとブルドーザでも走れなくなる。
    粘着力c・内部摩擦角φ
    土のせん断強さを決める2大要素。粘土は粘着力が主体、砂は内部摩擦角が主体。せん断試験(室内)やベーン試験(原位置)で求める。

    標準貫入試験を深掘りする ― N値はこうして生まれる

    原位置試験の王様が標準貫入試験です。仕組みを知っておくと、関連問題がすべて解きやすくなります。手順は次のとおりです。

    1. ボーリング(機械で地面に縦孔を掘ること)で調査したい深さまで孔をあける。
    2. 孔の底に標準貫入試験用サンプラー(土を採取する筒)をセットする。
    3. 質量63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させて、サンプラーを打ち込む。
    4. 30cm打ち込むのに要した打撃回数がN値。同時にサンプラー内の土を試料として採取できる。

    ポイントは2つ。①N値という「硬さの指標」と、②乱した試料(構造が崩れた土サンプル)の採取が同時にできる、という点です。採取した試料は粒度試験や含水比試験(室内試験)に回されます。つまり原位置試験と室内試験は現場でつながっているのです。

    ボーリング
    地盤に円筒状の孔を掘削すること。地下の土質の並び(柱状図)を直接確認でき、標準貫入試験や各種サンプリングの「入口」となる。
    乱した試料・乱さない試料
    土の構造が壊れた状態で採取したものが「乱した試料」(粒度・含水比などに使用)、構造を保ったまま採取したものが「乱さない試料」(一軸圧縮・圧密試験など強度・変形を調べる試験に必須)。シンウォールサンプラー等で採取する。
    柱状図
    ボーリング結果を深さ方向に整理した図。土質の種類、N値の変化、地下水位などが1本の柱のように描かれる。
    N値から分かることは土質で異なる: 砂質土のN値→内部摩擦角や液状化の判定粘性土のN値→一軸圧縮強さ(硬軟)の推定。「N値が同じでも砂と粘土では意味が違う」と書かれていたら正しい記述です。

    室内試験とは

    室内試験は、現場で採取した土(試料)を試験室に持ち帰って行う試験です。土の「性質そのもの」を精密に調べるのに向いています。

    室内試験求められる値利用目的
    粒度試験粒径加積曲線土の分類、材料としての判定
    含水比試験含水比 w土の基本的性質の把握
    液性限界・塑性限界試験コンシステンシー限界細粒土の分類、安定判定
    突固めによる土の締固め試験最大乾燥密度・最適含水比盛土の締固め管理の基準づくり
    一軸圧縮試験・三軸圧縮試験せん断強さ支持力・斜面安定の検討
    圧密試験圧密係数など粘性土地盤の沈下量・沈下時間の予測
    CBR試験CBR値舗装厚さの設計、路床・路盤材料の判定
    土質試験の分類(原位置試験と室内試験)
    図1 土質試験の分類 ―「現場か、持ち帰りか」がすべての分かれ目

    室内試験の中身をもう一歩 ― 「分類する試験」と「強さを調べる試験」

    室内試験はさらに2グループに分けて理解すると整理しやすくなります。

    ①土を分類するための試験(物理試験): 粒度試験・含水比試験・液性限界/塑性限界試験など。土が「砂なのか粘土なのか」「水をどれくらい含むのか」という土の身分証明書をつくる試験です。

    粒度試験と粒径加積曲線
    ふるい分け(粗い粒)と沈降分析(細かい粒)で、土に含まれる粒の大きさの分布を調べる試験。結果をグラフ化したものが粒径加積曲線で、曲線がなだらか=いろいろな粒径が混ざる「粒度の良い土」→締固めに適する。曲線が急=粒径が揃った「粒度の悪い土」。日常語と逆で「良い/悪い」は締固めやすさの意味。
    コンシステンシー限界(液性限界・塑性限界)
    細粒土は含水比によって「液体状→塑性状(粘土細工の状態)→半固体→固体」と姿を変える。液体に変わる境目の含水比が液性限界wL、塑性を失う境目が塑性限界wP。両者の差(塑性指数Ip=wL−wP)が大きい土ほど粘土分が多く、水を含むと厄介な土。
    自然含水比
    現地の土が自然に含んでいる水の割合。自然含水比が液性限界に近い粘性土は、こねると急激に軟らかくなる(鋭敏な土)ため、盛土材料として要注意。

    ②強さ・変形を調べる試験(力学試験): 一軸圧縮・三軸圧縮・圧密・CBR・締固め試験など。設計や品質管理の「数値」を直接生み出す試験です。特に締固め試験(最大乾燥密度・最適含水比)は第4章の品質管理に直結するので、この後じっくり扱います。

    過去問では「平板載荷試験は室内試験である」→ ✕(原位置試験)「CBR試験は原位置で行う」→ ✕(室内試験が基本。現場CBRという別試験もあるので問題文をよく読む)のように、原位置↔室内を入れ替えるひっかけが定番。迷ったら「土を持ち帰るか、その場か」で判断!
    組合せ問題の正解率を上げる暗記のコツ: 「N値・コーン・ベーン・平板・透水・RIは現場」。それ以外の「〜試験」と付く精密そうなものはだいたい室内、と覚えると素早く消去法が使えます。

    2土量の変化率(L・C)と土量計算 ― 計算問題の定番

    土は掘るとほぐれて体積が増え、締め固めると体積が減ります。同じ土でも状態によって体積が変わるため、基準を決めて換算する必要があります。その基準が「地山(じやま)の土量」です。

    地山土量
    自然のまま、まだ掘っていない状態の土量。すべての計算の基準(=1.0)になる。
    ほぐし土量
    掘削してほぐれた状態の土量。ダンプで運搬する量はこれで考える。
    締固め土量
    盛土して締め固めた後の土量。できあがる盛土の量はこれで考える。

    換算に使うのが土量の変化率LとCです。

    • L = ほぐし土量 ÷ 地山土量(Lは1より大きい。例: 1.2)→ 運搬計画に使う
    • C = 締固め土量 ÷ 地山土量(Cは1より小さい。例: 0.9)→ 配分計画に使う
    土量の変化(地山・ほぐし・締固めとL・C)
    図2 土量の変化 ― 地山を1.0としてLとCで換算する

    例題で完全マスター

    例題: 盛土(締固め後)を10,800m³つくりたい。L=1.2、C=0.9のとき、①必要な地山土量、②運搬すべきほぐし土量はいくらか。

    1. まず基準の地山に戻す: 地山土量 = 締固め土量 ÷ C = 10,800 ÷ 0.9 = 12,000m³
    2. 次にほぐしに換算: ほぐし土量 = 地山土量 × L = 12,000 × 1.2 = 14,400m³

    手順はいつも同じで、「一度、地山に戻してから換算する」のが鉄則です。締固め土量にいきなりLを掛けるのは誤りです。

    「ほぐし土量に C を掛けて締固め土量を出す」という選択肢は。Cは地山土量に掛ける係数です。ほぐし→締固めへ直接換算するなら「×C/L」。この「C/L」の形が正しい選択肢として出ることもあります。

    応用: ダンプの運搬台数まで計算できるようにする

    実際の試験や実務では、土量計算はダンプトラックの台数計算に発展します。ここまでできれば土量計算は完成です。

    例題: 地山土量600m³を、荷台に積める土量(ほぐし土量)が6m³のダンプで運ぶ。L=1.2のとき、必要な延べ台数は?

    1. 運ぶのはほぐし土量: 600 × 1.2 = 720m³
    2. 台数 = 720 ÷ 6 = 延べ120台

    ここでのワナは、地山600m³をそのまま6で割って100台としてしまうこと。ダンプの荷台に載っている土はすでに掘削されてほぐれた状態ですから、必ずLを掛けてから割ります。

    例題(逆算): ある土を掘削したら、地山100m³がほぐし土量120m³になった。この土のLは? → L = 120 ÷ 100 = 1.2。変化率は実際に測って求めることもある、という出題です。なお変化率は土質によって異なり、岩ほどLが大きく(よくほぐれて膨らみ)、Cは小さくなります。

    計算問題は毎回この3パターンだけ: ①締固め土量から地山・ほぐしを逆算 ②ダンプ台数 ③L・Cそのものの定義。「基準は地山」「運搬はほぐし」「出来形は締固め」の3原則ですべて解けます。単位(m³)を書きながら解くと取り違えが激減します。
    変化率Lは土の運搬計画、変化率Cは土の配分計画に用いる ― この一文は語尾を入れ替えて何度も出題されています。「L=運搬」「C=配分」と呪文で暗記!

    3盛土の施工 ― 敷均し・締固めの「数字」を暗記する

    盛土(もりど)とは、土を盛り上げて道路や堤防などの地盤をつくることです。品質の良い盛土をつくる基本は、「薄く敷き均して、十分に締め固める」を繰り返すこと。ここでは試験に出る数字がはっきり決まっています。

    敷均し厚さの基準値(暗記必須)

    盛土の種類敷均し厚さ(1層)締固め後の仕上り厚さ
    路体(ろたい)35〜45cm以下30cm以下
    路床(ろしょう)25〜30cm以下20cm以下
    路体・路床
    道路の盛土の断面のうち、路床は舗装のすぐ下の約1mの仕上げ部分、路体はその下の大部分。上にあるほど交通荷重の影響が大きいので、路床の方が薄く敷き均して入念に締め固める
    敷均し(しきならし)
    運ばれてきた土をブルドーザなどで所定の厚さに平らに広げる作業。締固め効果を左右する最重要工程。
    路体と路床の数字を入れ替えるひっかけが定番。「上(路床)ほど薄い」と覚えれば逆転しません。「路床の敷均し厚さは35〜45cm」ときたら!

    施工の重要ルール

    • 盛土材料は敷均し・締固めがしやすく、せん断強度が大きく、圧縮性が小さく、雨水などの浸食に強いものが望ましい。
    • 自然含水比が高い土はそのままでは締め固まらないため、ばっ気乾燥(天日で干す)や、石灰などを混ぜる安定処理で含水比を調整する。
    • 盛土面には4〜5%程度の横断勾配を付けて表面排水を確保しながら施工する(水を溜めないことが盛土の生命線)。
    • 構造物(橋台やカルバート)との接続部は沈下しやすいため、小型の締固め機械で入念に薄層で締め固める
    • 盛土の基礎地盤に極端な凹凸や段差がある場合は、あらかじめ平坦にかき均してから盛土する。
    なぜ「薄く」敷き均すのか?→締固めエネルギーは深いところまで届かないから。厚く撒くと下半分が締まらず、後から沈下や崩壊の原因になる。理屈で覚えると忘れません。

    盛土材料の適否 ― 「使える土・使えない土」

    盛土材料の良否を判断する視点も頻出です。望ましい材料の条件を裏返すと、そのまま「使いにくい土」のリストになります。

    望ましい性質理由
    粒度分布が良い(いろいろな粒径が混在)小さい粒が隙間を埋め、よく締まる
    せん断強さが大きい盛土がすべり破壊しにくい
    圧縮性が小さい完成後の沈下が小さい
    吸水による膨潤性が低い水を吸って膨らみ軟らかくなる土はNG
    施工機械のトラフィカビリティーが確保できる機械が走れないと施工不能

    ベントナイト・温泉余土・酸性白土・有機質土(腐植土)などは高含水比で膨潤性が高いため、盛土材料としては不適とされます。ただし近年は建設発生土の有効利用が原則なので、安定処理(セメント・石灰混合)や排水対策をすれば使える場合がある、という文脈で出題されることもあります。

    構造物の隣接部と傾斜地盤 ― 沈下・すべりの弱点部

    • 構造物隣接部(裏込め・埋戻し): 橋台やボックスカルバートの背面は大型機械が入れず締固め不足になりやすい。→透水性が良く圧縮性の小さい材料(切込砕石など)を、小型機械で1層の仕上り厚20cm程度以下の薄層で入念に締め固める。さらに雨水が溜まらないよう地下排水溝を設ける。段差(構造物との取り合いの沈下差)を防ぐため踏掛版を設けることもある。
    • 傾斜地盤上の盛土: 地山の勾配が1:4より急な場合は、盛土がすべらないように段切り(だんぎり)を行う。段切りは高さ50cm・幅1m程度の階段状に地山を切って、新旧の土をかみ合わせる処置。
    • 高含水比地盤上の施工: まずサンドマット(厚さ0.5〜1.2m程度の敷砂)を敷いて排水層と作業足場を確保してから盛土を開始する。
    「段切りは地山勾配1:10より急な場合に行う」のように数字を変えるひっかけあり。正しくは1:4程度より急。裏込め材に「圧縮性の大きい粘性土を用いる」→✕(透水性が良く圧縮性の小さい材料)も定番です。

    4締固めの品質管理 ―「品質規定」と「工法規定」の違い

    盛土がきちんと締め固められたかをどう確認するか。管理方式は2つあり、この2つの違いは毎年のように出題される超頻出テーマです。

    ① 品質規定方式 ― 「結果」で管理する

    締め固めた土が満たすべき品質(乾燥密度など)を仕様書で規定し、締固め方法は施工者に任せる方式です。代表が締固め度による管理

    締固め度(%) = 現場の乾燥密度 ÷ 室内試験の最大乾燥密度 × 100

    ここで登場するのが、先ほど室内試験で出てきた突固めによる土の締固め試験です。土は含水比によって締固まりやすさが変わり、あるところで乾燥密度が最大になります。そのときの含水比を最適含水比(wopt)、密度を最大乾燥密度(ρdmax)と呼びます。

    締固め曲線(最適含水比と最大乾燥密度)
    図3 締固め曲線 ― 最適含水比のとき乾燥密度が最大になる

    つまり品質規定方式では、最適含水比の付近に含水比を調整してから締め固めるのが最も効率的、ということになります。現場密度の測定には砂置換法RI計器を使います。

    ② 工法規定方式 ― 「やり方」で管理する

    使用する締固め機械の種類・締固め回数・敷均し厚さなどの「工法そのもの」を仕様書で規定する方式です。品質のばらつきが少ない材料の場合や、岩塊など密度測定が難しい材料に向きます。近年はGNSS(衛星測位)やTS(トータルステーション)で転圧回数を面的に記録する情報化施工が普及しており、これも工法規定方式の一種として出題されます。

    「品質規定方式は締固め機械の機種と転圧回数を規定する」→✕(それは工法規定)。逆パターンも出ます。品質規定=結果(密度)、工法規定=手段(機械・回数)。ここを入れ替えるのが試験委員の大好物です。

    締固め機械の使い分け ― 土質との相性で覚える

    締固め機械はそれぞれ得意な土質が決まっており、「機械名と適する土質の組合せ」は品質管理と並ぶ頻出問題です。

    締固め機械締固めの原理適する土質
    ロードローラ(マカダム・タンデム)鉄輪の静的重量路盤の仕上げ、粒調材料、砕石
    タイヤローラ空気圧タイヤの接地圧(調整可)砂質土〜礫混じり土など適用範囲が広い
    振動ローラ重量+振動で粒子を再配列粘着力の小さい砂質土・礫に最適。細粒の多い粘性土は苦手
    タンピングローラ突起(フート)の集中荷重で深部まで硬い粘性土、風化岩の破砕・締固め
    振動コンパクタ・タンパ小型・人力操作狭い場所、構造物の裏込め、法肩部
    ブルドーザ履帯の接地圧法面や敷均しと兼用の補助的締固め

    覚え方はシンプルに、「振動=砂」「タンピング=粘土」「タイヤ=オールラウンダー」。振動ローラは粒子を揺すって隙間に落とし込む原理なので、粒子同士がくっつく粘土には効きにくい ― 理屈とセットにすれば逆転しません。

    「振動ローラは含水比の高い粘性土の締固めに最適」→ ✕。振動が効くのは砂・礫。粘性土に無理に振動をかけるとこね返し(オーバーコンパクション)で逆に強度低下を招きます。「締め固めるほど強くなる」とは限らない、が正しい理解。
    締固め度の管理基準値もよく出ます: 道路盛土では一般に最大乾燥密度の90%以上(路床など上部ほど厳しく)が目安。また現場密度試験の頻度は「1,000m³に1回程度」など仕様書で定める、という文脈も押さえておくと安心。
    締固めの目的もセットで頻出: ①土の空気間隙を少なくして透水性を低下させる、②水の浸入による軟化・膨張を小さくする、③荷重に対する支持力など強度を増加させる。「空気を減らし、水に強く、強度を上げる」の3点セット。

    5軟弱地盤対策 ― 工法名と目的の組合せが狙われる

    軟弱地盤とは、水分を多く含んだ粘土や緩い砂でできた、構造物を支える力が不足している地盤のこと。そのまま盛土すると沈下やすべり破壊を起こします。対策工法は数十種類ありますが、試験では「工法名 → 分類 → 主な効果」の組合せだけが問われ続けています。

    軟弱地盤対策工法の分類
    図4 軟弱地盤対策工法の分類 ― 「何を狙う工法か」で整理する
    圧密(あつみつ)
    粘土地盤が荷重を受け、間隙の水がじわじわ絞り出されて長時間かけて沈下する現象。スポンジを押すと水が出て縮むイメージ。粘性土特有で、砂はすぐ沈むので圧密とは言わない。
    サンドドレーン工法
    軟弱粘土層に砂の柱(排水路)を多数打設し、水の逃げ道を短くして圧密沈下を早める工法。「ドレーン=排水」。
    サンドコンパクションパイル工法
    振動しながら砂を圧入して締め固めた砂杭をつくり、地盤の密度を上げる工法。名前は似ているがサンドドレーンは「排水」、サンドコンパクションは「締固め」で目的がまったく違う。
    プレロード(盛土載荷重)工法
    構造物をつくる前にあらかじめ盛土の重さをかけて沈下を先に済ませておく工法。「プレ=先に、ロード=荷重」。
    深層混合処理工法
    セメント系固化材を地中深くで原位置の土と攪拌混合し、柱状の改良体をつくる固結工法の代表格。
    「サンドドレーン工法は地盤の密度を増大させる」→ ✕(圧密排水の促進)。サンド〇〇系の混同を狙う問題が最頻出。ドレーン=水抜き、コンパクション=締固めと機能で覚える。また「ウェルポイント工法は固結工法である」→✕(地下水位低下工法)も定番。
    覚える優先順位: ①サンドドレーン ②サンドコンパクションパイル ③プレロード ④深層混合処理 ⑤ウェルポイント ⑥軽量盛土。この6つで組合せ問題の大半は解けます。

    「砂の地盤」と「粘土の地盤」で対策は変わる

    軟弱地盤対策を丸暗記でなく理解するコツは、対象の土質から考えることです。

    • 軟弱な粘性土の問題は「圧密沈下」(時間をかけてじわじわ沈む)。→水を早く抜く(サンドドレーン・ペーパードレーン)、先に沈ませる(プレロード)、固める(深層混合処理・石灰パイル)、荷重を軽くする(軽量盛土・緩速載荷)が有効。
    • 緩い砂質土の問題は「液状化」(地震時に水と砂が分離して地盤が液体状になる)。→密度を上げる(サンドコンパクションパイル・バイブロフローテーション)、水圧を逃がす(グラベルドレーン)、固める(深層混合処理)が有効。
    液状化
    地下水位の高い緩い砂地盤が地震動を受けると、砂粒子のかみ合わせが外れて間隙水圧が上昇し、地盤全体が一時的に液体のようにふるまう現象。「緩い砂+地下水+地震」の3条件で発生。マンホールの浮き上がりや噴砂が典型症状。
    緩速載荷工法
    地盤が破壊しない程度にゆっくり時間をかけて盛土を立ち上げ、圧密の進行で地盤の強度が増すのを待ちながら施工する方法。「対策工なしで粘り強く待つ」イメージで、工期に余裕がある場合に有効。
    グラベルドレーン工法
    砕石の柱を地中に造成し、地震時に発生する過剰間隙水圧をすばやく消散させて液状化を防ぐ工法。
    「プレロード工法は地震時の液状化対策として最も有効」→。プレロードは粘性土の圧密沈下対策。液状化(砂)と圧密(粘土)の混同を誘う問題は毎年のように登場します。砂=液状化=締固め系、粘土=圧密=排水・載荷系と対で記憶!

    6法面工と排水 ― 標準勾配と保護工

    法面(のりめん)とは、切土や盛土でつくられる人工的な斜面のこと。法面の安定のポイントは「勾配」と「水」の2つです。

    法面の各部名称と勾配1:n
    図5 法面の各部名称と勾配の表し方 ―「1:n」のnが大きいほど緩い
    法肩・法尻・小段
    法面の一番上の縁が法肩、一番下が法尻。高い法面の中間に設ける水平な棚が小段(こだん)で、雨水の流速を弱め、点検の足場にもなる。
    勾配 1:n
    高さ1に対して水平距離n、という斜面の傾きの表し方。nが大きいほど緩やか(1:2.0は1:1.5より緩い)。盛土の標準は1:1.5〜2.0程度、切土(土砂)は1:0.8〜1.5程度が目安。
    法面保護工
    法面の浸食や風化を防ぐ工事の総称。植生工(種子吹付け・張芝など)構造物工(モルタル吹付け・法枠・石張りなど)に大別される。

    試験に出る法面のルール

    • 切土法面で湧水がある場合は、植生工ではなく排水機能を持つ構造物工(法枠+水抜き、ふとんかごなど)を選ぶ。
    • 植生工の目的は「浸食防止・凍上崩落の抑制・緑化」。大きな崩壊を止める力はない(すべり抑止は構造物工やアンカーの仕事)。
    • 盛土法面の締固めでは、法肩に締固め機械が近づきすぎると危険なため、法面部はブルドーザの丁寧な締固めや振動コンパクタ等で仕上げる。
    • 法面排水: 法肩には法肩排水溝、小段には小段排水溝、縦方向には縦排水溝を設け、水を法面に流さない。
    「モルタル吹付工は法面の緑化を目的とする」→✕(風化・浸食防止)。「植生工は湧水のある法面に適する」→✕(湧水には構造物工)緑化=植生、湧水=構造物で即断!

    切土の施工 ― 「上から下へ」「水を切りながら」

    盛土と対になる切土(きりど)(地山を切り取って地盤をつくること)にも、試験で問われる鉄則があります。

    • 切土は上部から下部へ順に切り下げるのが原則。下から切ると上部が不安定になり崩壊の危険。
    • 切土面に湧水や浸透水が見られたら、ただちに排水処理(素掘り側溝・地下排水溝など)を行い、水を法面に走らせない。
    • 長い法面は一気に仕上げず、数段に分けて施工し、切り下げのつど法面を保護していく。
    • 切土と盛土の境界部(切盛境)は地下水が集まり沈下・すべりの起きやすい弱点。地下排水溝を設け、境界部の盛土は入念に締め固める。
    • のり面の点検は降雨後・地震後に重点的に行う(浮石・亀裂・湧水の変化)。
    地下排水溝(暗渠)
    地中に埋めた透水管や砕石の排水路。目に見える表面水は側溝(明渠)で、地中に浸み込んだ水は暗渠で処理する。「明渠=表面水、暗渠=浸透水」の対応も選択肢の定番。
    釜場(かまば)
    掘削底面の一角に掘った水たまり用のくぼみ。湧水をここに集めてポンプで排水する、最も簡易な排水工法。

    7建設機械の選定 ― コーン指数と運搬距離

    土工に使う建設機械の問題は、「どの機械が、どんな条件で使えるか」の2軸で出題されます。

    ① トラフィカビリティー(コーン指数 qc)

    軟らかい土の上を機械が走れるかどうかは、ポータブルコーン貫入試験で求めたコーン指数 qcで判定します。数字が小さい機械ほど軟弱地でも走れることを示します。

    建設機械必要なコーン指数 qc(kN/m²)
    湿地ブルドーザ300以上(最も軟弱地に強い)
    普通ブルドーザ(15t級)500以上
    普通ブルドーザ(21t級)700以上
    スクレープドーザ600以上
    被けん引式スクレーパ700以上
    自走式スクレーパ1,000以上
    ダンプトラック1,200以上(最も硬い地盤が必要)

    全部の数字を暗記する必要はありません。「湿地ブル300」と「ダンプ1200」の両端、そして「タイヤ(ダンプ)はキャタピラ(ブル)より軟弱地に弱い」という原理を押さえれば、並べ替え問題は解けます。

    ② 運搬距離と機械の適合

    建設機械適応する運搬距離
    ブルドーザ60m以下(押土・短距離)
    スクレープドーザ40〜250m
    被けん引式スクレーパ60〜400m
    自走式スクレーパ200〜1,200m
    ショベル系掘削機+ダンプトラック100m以上(長距離はコレ)
    「ブルドーザは100m程度の運搬に最適」→✕(60m以下)。ブルは「押す」機械なので長距離は苦手。短距離=ブル、中距離=スクレーパ、長距離=ダンプの3段構えで覚える。

    ③ 建設機械の作業能力 ― 計算式の意味を知る

    機械の1時間あたりの作業量(施工能力)Qは、次の式で表されます。式そのものより各記号の意味が問われます。

    Q = q × n × f × E(m³/h)

    • q: 1作業サイクルあたりの標準作業量(バケット容量など)
    • n: 時間あたりサイクル数(=3,600 ÷ サイクルタイム秒)。サイクルタイムが短いほど能力は上がる
    • f: 土量換算係数(ここでL・Cが再登場! 地山基準に直すための係数)
    • E: 作業効率(現場条件・土質・機械の状態で決まる。良い条件ほど大きい)

    たとえばバックホウの掘削で、同じ機械でも硬い土や狭い現場では E が小さくなり施工能力が落ちる ― という定性的な理解があれば、計算問題も文章問題も対応できます。

    リッパビリティも軽く押さえておくと安心: 硬い岩をブルドーザ後部のリッパで掘削できるかの判定は弾性波速度による。「トラフィカビリティ=コーン指数」「リッパビリティ=弾性波速度」の対で出ます。

    8頻出ひっかけ総まとめ ― 直前期はここだけ見直す

    ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
    平板載荷試験は室内試験である原位置試験(K値→締固め管理)
    変化率Cは運搬計画に用いるCは配分計画、Lが運搬計画
    ほぐし土量×C=締固め土量Cは地山土量に掛ける(直接なら×C/L)
    路床の敷均し厚さは35〜45cm路床は25〜30cm以下(上ほど薄い)
    品質規定方式は機種・転圧回数を規定それは工法規定方式
    締固めの目的は透水性の増加透水性の低下(空気間隙を減らす)
    サンドドレーンは密度増大が目的圧密排水の促進(締固めはSCP)
    植生工は湧水法面に適する湧水には構造物工
    ブルドーザの運搬距離は100m程度60m以下
    ダンプトラックは軟弱地盤に最も強い最も弱い(qc1,200以上必要)

    章末チェック ― 一問一答10問(○×)

    最後に理解度チェックです。すべて過去問の論点をベースにした○×問題。8問以上正解できれば土工は仕上がりです。

    1. 標準貫入試験では、質量63.5kgのハンマーを76cmの高さから落下させ、30cm貫入させるのに要した打撃回数をN値とする。
      答: ○ ― 数字3点セット(63.5kg・76cm・30cm)はそのまま暗記。
    2. ポータブルコーン貫入試験の結果は、盛土の締固め度の判定に用いられる。
      答: ― コーン指数はトラフィカビリティーの判定。締固め度は密度試験。
    3. 土量の変化率Lは、土の運搬計画を立てるときに用いられる。
      答: ○ ― L=運搬、C=配分。
    4. 地山土量1,000m³をL=1.25、C=0.8の条件で盛土すると、締固め土量は1,250m³である。
      答: ― 締固め土量=1,000×0.8=800m³。1,250はほぐし土量。
    5. 道路盛土の路床は、路体よりも1層の敷均し厚さを厚くしてよい。
      答: ― 上(路床)ほど薄く入念に。
    6. 工法規定方式は、使用する締固め機械の機種、敷均し厚さ、締固め回数などを仕様書に定める方式である。
      答: ○ ― 結果でなく手段を規定。
    7. 最適含水比とは、その土が最もよく締め固まり乾燥密度が最大となるときの含水比である。
      答: ○ ― 締固め曲線の頂点。
    8. サンドコンパクションパイル工法は、砂柱により圧密排水を促進する工法である。
      答: ― それはサンドドレーン。SCPは締固め
    9. 切土法面の施工は、原則として下部から上部に向かって切り上げる。
      答: 上から下へ切り下げる。
    10. 振動ローラは、粘着力の小さい砂質土や礫質土の締固めに適している。
      答: ○ ― 振動=砂。粘性土はタンピングローラ。

    土工は「数字の暗記(敷均し厚さ・コーン指数・運搬距離)」「2択の区別(原位置↔室内、L↔C、品質↔工法、ドレーン↔コンパクション)」の2種類に整理すると、覚えることは意外と少ないことが分かります。過去問を解くたびにこのページへ戻り、間違えた行にあなた自身の赤ペンを足していってください。

    不明な点があれば、Q&Aで質問してみよう

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