【1級土木施工管理技士】海岸・港湾を徹底攻略|堤防型式・ケーソン・浚渫のすべて

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1級土木施工管理技士 第一次検定対策

「海岸・港湾」を徹底攻略!
堤防型式・ケーソン・浚渫のすべて

最終更新: 2026.07.08 | 分野: 専門土木

海岸・港湾は専門土木で各1〜2問ずつ「堤防3型式」「離岸堤と突堤の向き」「ケーソン据付の手順」の3つを図で覚えるのが最短ルートです。

1海岸堤防の型式と消波工

海岸堤防の構造
図1 海岸堤防の概略 ― 波返工・天端/表法/裏法被覆工・根固工・基礎工・止水工
  • 傾斜型: 比較的軟弱な地盤にも適し、波の反射が少ない。用地は広く必要。
  • 直立型: 堅固な地盤向き。用地が狭くて済むが反射波が大きい。
  • 混成型: 両者の中間で、水深の深い場所に適する。
  • 消波工: 異形ブロック(テトラポッド等)を堤防前面に積み、波の力を弱める。乱積みは施工しやすく、据えつけ後にかみ合いがよくなる。層積みは整然と据えるが手間がかかる。
  • 堤防の表法被覆工は波に対する強度、裏法被覆工は越波した水への備え。根固工は基礎前面の洗掘防止(河川護岸と同じ発想)。

2離岸堤と突堤 ― 「向き」で覚える

離岸堤と突堤の平面配置
図2 離岸堤は汀線と「平行」、突堤は「直角」
  • 離岸堤: 汀線(海と陸の境)から離して平行に設置。波を弱めて背後に砂をため(トンボロ)、侵食を防ぐ。
  • 突堤: 汀線から直角方向に突き出して設置し、沿岸方向に移動する漂砂を制御する。複数を群として配置することが多い。
  • 侵食対策の施工順序: 侵食が進む下手(しもて)側から着手するのが原則(上手から造ると下手の侵食が進むため)。
「離岸堤は汀線に直角に設置する」→ ✕(平行)「突堤は汀線に平行に設置する」→ ✕(直角)。向きの入れ替えだけで毎年1問つくれる鉄板ネタ。

3ケーソン式防波堤の施工

ケーソン式防波堤の施工手順
図3 ケーソンの手順 ― 均し→曳航・据付→均等注水→即中詰め→蓋
  • ケーソンは鉄筋コンクリート製の大きな箱。製作ヤードで造り、海に浮かべて曳航する。
  • 基礎捨石は投入後に均し(本均し)を行い、据付け面を平らに。
  • 据付けは波の静穏な時期を選び、注水は各隔室へ均等に(左右対称に・一気に沈めない)行う。
  • 据え付けたらただちに中詰め材を投入して安定させ、蓋コンクリート・上部工へ進む。
「注水は一つの隔室から順に満たす」→ ✕(均等・対称に)「中詰めは全ケーソン据付け後にまとめて」→ ✕(据付け後ただちに)

4浚渫(しゅんせつ)

浚渫
航路や泊地の海底の土砂を掘って水深を確保する工事。
ポンプ浚渫船/グラブ浚渫船
ポンプ船=大量の軟泥を連続処理(広い区域向き)グラブ船=つかんで掘る。狭い場所・構造物近く・硬めの土もOK
  • 浚渫では計画水深を確実に確保するため余掘りを見込む。
  • グラブ浚渫の出来形確認測量は、音響測深機等により行う。

5頻出ひっかけ総まとめ+一問一答

ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
直立型堤防は軟弱地盤に適する堅固な地盤(軟弱は傾斜型)
離岸堤は汀線に直角に設置平行(直角は突堤)
ケーソンの注水は片側から順に行う均等・左右対称
中詰めは後日まとめて投入据付け後ただちに
グラブ船は広域の軟泥の大量処理向きそれはポンプ船(グラブは狭所・硬土)

章末チェック ― 一問一答8問(○×)

  1. 傾斜型堤防は、比較的軟弱な地盤にも適用できる。
    答: ○
  2. 混成型堤防は、水深の深い場所に適している。
    答: ○
  3. 消波工の異形ブロックの乱積みは、据付け後にかみ合いがよくなる。
    答: ○
  4. 離岸堤は、汀線にほぼ平行に、汀線から離して設置する。
    答: ○
  5. 突堤は、沿岸方向の漂砂を制御するため汀線に平行に設ける。
    答: 直角に突き出す。
  6. ケーソンの据付けは、波の静穏なときを選んで行う。
    答: ○
  7. ケーソンへの注水は、各隔室に均等に行う。
    答: ○
  8. ポンプ浚渫船は、狭い場所や構造物際の浚渫に最も適する。
    答: ― 狭所はグラブ船

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