【1級土木施工管理技士】鉄道・地下構造物を徹底攻略|軌道・近接工事・シールドのすべて

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1級土木施工管理技士 第一次検定対策

「鉄道・地下構造物」を徹底攻略!
軌道・近接工事・シールドのすべて

最終更新: 2026.07.08 | 分野: 専門土木

鉄道・地下構造物は専門土木で毎年2〜3問「カントとスラックの区別」「営業線近接工事の担当者」「シールドの泥水式と土圧式」が3大頻出です。

1軌道の構造 ― カントとスラック

軌道の構造
図1 軌道 ― レール・まくらぎ・道床バラスト・路盤
道床バラスト
まくらぎの下に敷く砕石の層。荷重の分散・排水・振動吸収が役割で、材料は硬質で角ばった(せん断に強い)砕石が適する。「丸みのある砂利がよい」は✕
カント
曲線部で遠心力に対抗するため外側のレールを内側より高くすること。
スラック
曲線部で車輪が通りやすいよう軌間(レール間隔)をわずかに広げること。
「カントとは曲線部で軌間を拡大すること」→ ✕(それはスラック)「カント=高さ、スラック=幅」。この1点だけで毎年出ます。

2営業線近接工事 ― 保安体制の担当者

営業線近接工事の保安体制
図2 保安体制 ― 工事管理者・軌道作業責任者・列車見張員
  • 工事管理者: 工事現場ごとに専任の者を配置(他の現場と兼任不可が原則)。
  • 軌道作業責任者: 作業集団ごとに配置し、作業を直接指揮。
  • 列車見張員: 列車の接近を監視し合図。配置の省略はできない
  • 列車接近時は作業を中断し、作業員・機械・材料を建築限界の外(支障しない位置)へ待避。
  • 重機械の使用や線路閉鎖工事などは、鉄道事業者との協議・手続きに従う。
「見通しがよければ列車見張員は省略できる」→ ✕(省略不可)「工事管理者は複数現場を兼任できる」→ ✕(現場ごとに専任)

3シールド工法 ― 泥水式と土圧式

シールド工法の構造
図3 シールド ― セグメント組立てと裏込め注入が品質のカギ
シールド工法
シールド機(鋼製の筒)で地山を守りながら掘進し、後方でセグメント(覆工のリング)を組み立ててトンネルをつくる工法。軟弱地盤の都市部トンネルに多用。
泥水式/土圧式(密閉型)
泥水式=加圧した泥水で切羽を安定させ、泥水を地上プラントで処理土圧式=掘削土砂そのもの(+添加材)の圧力で切羽を安定。「泥水式は地上に処理設備が必要」がキーワード。
テールボイドと裏込め注入
シールド機が進むとセグメントの外に隙間(テールボイド)ができる。放置すると地表沈下の原因になるため、すみやかに裏込め注入で充填する。
「裏込め注入は全線掘進後にまとめて行う」→ ✕(すみやかに・同時が原則)「土圧式は泥水を地上で処理する」→ ✕(それは泥水式)

4頻出ひっかけ総まとめ+一問一答

ひっかけ文(すべて✕)正しい知識
カントは曲線部で軌間を広げることそれはスラック(カントは外側レールを高く)
道床バラストは丸い砂利がよい硬質で角ばった砕石
列車見張員は省略できる省略不可
裏込め注入は後日まとめて行うすみやかに(地表沈下防止)
土圧式シールドは地上の泥水処理設備が必要それは泥水式

章末チェック ― 一問一答8問(○×)

  1. 道床バラストには、硬質で角ばった砕石が適している。
    答: ○
  2. カントとは、曲線部で外側レールを内側レールより高くすることである。
    答: ○
  3. スラックとは、曲線部で軌間をわずかに拡大することである。
    答: ○
  4. 営業線近接工事の工事管理者は、複数の現場を兼任するのが原則である。
    答: ― 現場ごとに専任
  5. 列車接近時は、作業を中断し建築限界外へ待避する。
    答: ○
  6. 泥水式シールドは、加圧泥水で切羽を安定させ、泥水を地上で処理する。
    答: ○
  7. セグメント外周の隙間には、すみやかに裏込め注入を行う。
    答: ○
  8. シールド工法は、硬岩地山の山岳トンネルに最も適する。
    答: 軟弱地盤の都市部向き(硬岩はNATM等)。

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