1級土木施工管理技士 第一次検定対策
「鉄道・地下構造物」を徹底攻略!
「鉄道・地下構造物」を徹底攻略!
軌道・近接工事・シールドのすべて
鉄道・地下構造物は専門土木で毎年2〜3問。「カントとスラックの区別」「営業線近接工事の担当者」「シールドの泥水式と土圧式」が3大頻出です。
1軌道の構造 ― カントとスラック
図1 軌道 ― レール・まくらぎ・道床バラスト・路盤
- 道床バラスト
- まくらぎの下に敷く砕石の層。荷重の分散・排水・振動吸収が役割で、材料は硬質で角ばった(せん断に強い)砕石が適する。「丸みのある砂利がよい」は✕。
- カント
- 曲線部で遠心力に対抗するため外側のレールを内側より高くすること。
- スラック
- 曲線部で車輪が通りやすいよう軌間(レール間隔)をわずかに広げること。
「カントとは曲線部で軌間を拡大すること」→ ✕(それはスラック)。「カント=高さ、スラック=幅」。この1点だけで毎年出ます。
2営業線近接工事 ― 保安体制の担当者
図2 保安体制 ― 工事管理者・軌道作業責任者・列車見張員
- 工事管理者: 工事現場ごとに専任の者を配置(他の現場と兼任不可が原則)。
- 軌道作業責任者: 作業集団ごとに配置し、作業を直接指揮。
- 列車見張員: 列車の接近を監視し合図。配置の省略はできない。
- 列車接近時は作業を中断し、作業員・機械・材料を建築限界の外(支障しない位置)へ待避。
- 重機械の使用や線路閉鎖工事などは、鉄道事業者との協議・手続きに従う。
「見通しがよければ列車見張員は省略できる」→ ✕(省略不可)。「工事管理者は複数現場を兼任できる」→ ✕(現場ごとに専任)。
3シールド工法 ― 泥水式と土圧式
図3 シールド ― セグメント組立てと裏込め注入が品質のカギ
- シールド工法
- シールド機(鋼製の筒)で地山を守りながら掘進し、後方でセグメント(覆工のリング)を組み立ててトンネルをつくる工法。軟弱地盤の都市部トンネルに多用。
- 泥水式/土圧式(密閉型)
- 泥水式=加圧した泥水で切羽を安定させ、泥水を地上プラントで処理。土圧式=掘削土砂そのもの(+添加材)の圧力で切羽を安定。「泥水式は地上に処理設備が必要」がキーワード。
- テールボイドと裏込め注入
- シールド機が進むとセグメントの外に隙間(テールボイド)ができる。放置すると地表沈下の原因になるため、すみやかに裏込め注入で充填する。
「裏込め注入は全線掘進後にまとめて行う」→ ✕(すみやかに・同時が原則)。「土圧式は泥水を地上で処理する」→ ✕(それは泥水式)。
4頻出ひっかけ総まとめ+一問一答
| ひっかけ文(すべて✕) | 正しい知識 |
|---|---|
| カントは曲線部で軌間を広げること | それはスラック(カントは外側レールを高く) |
| 道床バラストは丸い砂利がよい | 硬質で角ばった砕石 |
| 列車見張員は省略できる | 省略不可 |
| 裏込め注入は後日まとめて行う | すみやかに(地表沈下防止) |
| 土圧式シールドは地上の泥水処理設備が必要 | それは泥水式 |
章末チェック ― 一問一答8問(○×)
- 道床バラストには、硬質で角ばった砕石が適している。
答: ○ - カントとは、曲線部で外側レールを内側レールより高くすることである。
答: ○ - スラックとは、曲線部で軌間をわずかに拡大することである。
答: ○ - 営業線近接工事の工事管理者は、複数の現場を兼任するのが原則である。
答: ✕ ― 現場ごとに専任。 - 列車接近時は、作業を中断し建築限界外へ待避する。
答: ○ - 泥水式シールドは、加圧泥水で切羽を安定させ、泥水を地上で処理する。
答: ○ - セグメント外周の隙間には、すみやかに裏込め注入を行う。
答: ○ - シールド工法は、硬岩地山の山岳トンネルに最も適する。
答: ✕ ― 軟弱地盤の都市部向き(硬岩はNATM等)。
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